ミック・ジャガー(80歳)が、遺産をチャリティに寄付する可能性を示唆した。5人の女性との間に8人の子供がいるミックだが、ザ・ローリング・ストーンズは音楽カタログを売却する計画はないことを強調、自身の子孫に巨額のお金を渡す必要性もないと考えているという。

WSJ誌に音楽カタログについて尋ねられたミックは「子供たちが裕福に暮らすのに5億ドル(約746億円)も要るわけないじゃないか」と答え、「世の中の何か役に立つことをするかもね」とチャリティへの寄付を示唆していた。
また、AIを始めとするテクノロジーの発達について、自身やメンバーが旅立った後も音楽が生き長らえる手段とミックは肯定的に捉えているという。
ABBAのアバターが1970年代のピーク時のパフォーマンスを繰り広げる「ヴォヤージ」ツアーを引き合いに出し、「今は死後にもビジネスができる時代だろ? 死後のツアーもありだ」「ABBAのやつ以来、そのテクノロジーは動き出している。僕もそれに乗るつもりだったけど見逃してしまったね」と続けた。
一方、バンドが以前のアルバムを何枚もリイシューしているにもかかわらず、アーティストが旧作のリパッケージ・バージョンに関しては退屈を感じているというミック。現在のパートナー、メラニー・ハムリック(36歳)との間にできた一番下の子供デヴロー君(6歳)の存在もあって、今も自分は現役と感じられるそうだ。
「自分をサポートしてくれる素晴らしい家族がいる。幼い子供たちがいることで自分は重要な存在であると感じられる」
一方ソーシャルメディアに関してミックはこう語る。
「ただ避けがたい現実さ。でも僕には境界線がある」
「かつては人々が何かを投稿すれば、隣に立っている女性について『新しいガールフレンドか?』とみんな思ったりしていた。でも今や事実を誰もが知っている」
7月に80歳を迎えたミックだが、70歳になった時よりも不安はないそうで、「どっちも大きな数字だ。一方は他方よりも大きいというだけさ」と話してもいた。