突然現れたイルカ1000頭に感動、遭遇したフェリーは静寂に包まれる。

2013/11/07 16:41 Written by Narinari.com編集部

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先日、カナダの海峡を横断する定期船に乗っていた乗客たちは、ベテランの乗員すら「今まで見たことがない」という光景に遭遇した。フェリーのすぐそばに、現場付近ではあまり目撃例がないというイルカが、約1,000頭もの大群で突如出現。予想だにしない出来事に誰もが言葉を失ったそうで、群れが船から離れるまでの数分間、船内は静寂に包まれたという。

カナダ紙グローバル・ニュースやカナダ放送局CBCなどによると、イルカの群れと遭遇したのは、11月1日午後にカナダ南西部ガルフ諸島からバンクーバー近郊のツワッセンに向かっていたフェリー。船が航行するジョージア海峡は、カナダ本土と西側に浮かぶバンクーバー島とその南部に点在するガルフ諸島で挟まれた内海になっており、通常外海となる太平洋へ向かうイルカがやって来るのは、海峡内でまれに目撃例があっても「多くの頭数が入ってくるのはとても珍しい」という。

ところがこの日、ガルフ諸島の1つガリアノ島を出発してから45分が過ぎた頃に、フェリーはその珍しい出来事に遭遇。当初シャチの群れと判断した乗員は、乗客たちに海から離れるよう注意喚起を行ったそうだが、よくよく見ると、それは北太平洋に生息しているカマイルカの群れだった。社交的な性格として知られるカマイルカの群れは、フェリーの存在もお構いなしとばかりに近づいてきて、約3分ほど並ぶように移動。思わず目撃した「自然の美しさ」に、乗客たちは誰もが言葉を発さずに目を奪われていたそうだ。

その様子を紹介したのが、バンクーバー在住の乗客ロブ・マグワイアさんがYouTubeに投稿した「Dolphin Superpod in Strait of Georgia」(http://www.youtube.com/watch?v=YjYDFHQdiwc&noredirect=1)という動画。海面を飛び跳ねるように泳ぐ無数のイルカたちに、時折感嘆の声も上がっているが、静かになっている船内の様子がよく分かる。群れと別れた後、興奮した乗客たちの間では、知らない人同士でも声を掛けあって喜びを分かち合ったとされ、マグワイアさんは「25年仕事していると言っていた船員」すら見たことがない光景だったと聞き、珍しい幸運に巡り合ったと知ったそうだ。

今回目撃されたカマイルカの群れの存在を「その2日前から把握していた」と話すのは、バンクーバー水族館でイルカやクジラを研究しているランス・バレット=レナードさん。ただ、フェリーが遭遇した海域で群れの目撃例が報告されたのは初めてだそうで、通常太平洋へ向かうイルカの群れがジョージア海峡でどのように移動していたのかを知る、大きな研究材料となったそうだ。

そして、大量の餌を必要とするイルカの群れがジョージア海峡にやって来たのは「周辺の生態系が良くなっている兆候」として、研究者である彼もまた、今回の群れの出現を大いに喜んでいるという。

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