いいね!押せば“村の一員”に、Facebookを始めたスイスの村が注目集める。

2011/10/05 19:42 Written by Narinari.com編集部

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いまやコミュニケーションツールとして世界で広く利用されているSNS。インターネットに繋がれば、世界中のあらゆる人と繋がる可能性を秘めているのが最大の魅力だ。そんな特徴に期待して、9月下旬にFacebookページを開設したスイスのある小さな村が、いま、密かに注目を集めている。その理由は、村のFacebookページで「いいね!」ボタンを押せば、誰でも村の一員として受け入れられ、村の掲示板に自分の写真が紹介されるから。その特典を希望する人が次々とページを訪れ、その数は開設後2週間足らずで、村の人口の40倍ほどにまで増えているそうだ。

米旅行情報サイトGADLINGによると、この企画を始めたのは、イタリアとの国境に近いスイス南部にあるオーバームッテン村。自然豊かでのどかな環境に80人が暮らしているというこの村は、9月23日頃、Facebookにページを開設した。その説明の中で、村は「いいね!」ボタンを押したら「私たちの村の掲示板に、あなたの写真を貼る」と約束。これがネットユーザーの間で、ボタンを押すだけで手軽に「スイス人になれる」と評判になった。

現実には、ボタンを押したからといってスイス国籍を取得できるわけではないが、オーバームッテン村が“村の一員”として認めてくれるのは事実。村民のほとんどは「インターネットを接続できない」そうだが、村の職員によって次々と写真が印刷されている状況を、村民の誰もが楽しんでいるという。開設から3日後には「村民の15倍」となる約1,200人が新たな一員となり、写真を貼る掲示板もすぐにスペースがなくなったそうで、今では木造小屋の壁も使って、「いいね!」を押した全員の写真を貼り続けている。

その様子は、村が動画(http://www.youtube.com/watch?v=zjRltCdbEMM)を撮影してYouTubeでも紹介。村を訪れたファンを出迎えるマルティン・ウィス村長の後ろで、大きな小屋の外壁の前を数人の子どもたちがせわしなく動き、次々と写真を貼っていることからも、この企画の人気ぶりが伺える。開設から約2週間となった10月5日現在では、「いいね!」を押した人は3,100人を超え、その数は人口のおよそ40倍弱に。スイスに自分を受け入れてくれる“故郷”のような場所を持ちたいと考える人が、村の期待以上に多くいた、ということなのかもしれない。

ウィス村長は、Facebookを通じたファンとの交流に大きな手応えを掴んでいる様子。村民も時間ができれば「小屋の周りに集まって来る」(ニュースサイトのオーストリアン・タイムスより)といい、ファンの増え具合を確認するのが日課になっているようだ。村のPRにひとまず成功したウィス村長は、次に「彼ら全員が村を訪ねてくれる“特別な日”を作りたい」と夢を膨らませているが、その前に「彼らをどこに滞在させれば良いのかな」という問題を解決せねばならないようだ。

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