息子を1年コスプレで見送る父、毎日装いを変えながら手を振り続ける。

2011/06/08 12:04 Written by Narinari.com編集部

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思春期の子どもにとって、親よりも大切なのが友人関係。さらに友だちの前で大人ぶりたい彼らにとって、まだまだ自分を子ども扱いする親は、どちらかというと「恥ずかしい」、そして「ウザい」存在なのかもしれません。大切に育てて来た子どもにそう思われることは、親としてはちょっと傷つく事実ですね。  

ところが、米ユタ州ソルトレーク・シティ南部の街アメリカン・フォークに住むプライス一家のお父さん・デイルさんにとって、ワザと恥ずかしいことをして子どもを困らせることは「またとないスリル」なのだそう。長男のレインくん(17歳)が「お願いだから止めてくれ」と懇願しても、1年間ずっと“恥ずかしい”行為を続けました。

公式ブログなどによると、それは1年前の8月の新学期を迎えたばかりの日にスタート。この日から、レインくんが通う高校のスクールバスが路線を変更したのに伴い、彼の乗るバスがプライス家の前を毎朝通過することになったのです。すると、デイルさんは「ちょっとしたイタズラ心」で、新学期初日のレインくんを友だちの前で赤面させようと、家の前で大げさに、彼に向かって手を振ろうと考えました。

これに対して、レインくんは「高校2年になったのに、子ども扱いされたみたいで……」と、当たり前ですが恥ずかしさで一杯に。帰宅後、母親に「お父さんに、もう絶対にあんなことやらないように言ってよ!」と訴えました。

ところがデイルさん。それを聞いて「さらにチャレンジ精神(?)に火がついてしまった」そうで、翌日は目立つためにフットボールのユニフォーム姿(ヘルメット付き)で外に立って手を振り、さらにその翌日は「スター・ウォーズ」のコスプレ、またまた翌日はスノーケルを口にくわえた水着姿……と、毎日あれこれ装いを変えながら手を振り続けるようになったのです。

その様子をデイルさんの妻レイチェルさんがフェイスブックに載せると、そこから知人の間で話題を呼び、公式ブログ(http://waveatthebus.blogspot.com/)を作成することに。さらに地元ラジオやテレビで取り上げられるようになると「もう、後には引けない」と、デイルさんは毎朝欠かさずコスプレ姿で外に立つようになりました。

しかも、日が経つにつれ、この“コスプレでの長男お見送り”にもルールが確定。同じコスチュームは繰り返さない、レインくんには事前にコスチュームを見せないという“掟”に則り、レインくんが家を出てバス停に向かう数分の間に、前夜から準備したというコスチュームに素早く着替えなければなりませんでした。

レインくんがバスに乗らなかった日を除き、毎日登校を見届けたデイルさん。家を出る時間は朝7時と言えども、冬の間はまだ真っ暗だったり、小雪が舞っていたりもしましたが、あえて半ズボン姿で見送ることもあるなど、気合いの入れ方はハンパではありません。そして合計170日の間、今年の夏休み直前まで、見事な変身を披露し続けたのでした。

ちなみに、1年間に衣装にかかった費用はたったの50ドル。これまでにハロウィンなどで使った衣装を再利用したほか、ほとんどを親戚や隣人から借りてまかなったそうです。

恥ずかしい思いを1年間経験したレインくんですが、「人生辛いこともあるけど、だからこそユーモアを楽しまなくちゃ!」と語る両親の隣で、やっぱり笑顔を絶やさないのでした。

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