“気球少年”事件の気球を競売、売上げは「震災被害の日本のため寄付」。

2011/06/03 19:49 Written by Narinari.com編集部

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米国で当時6歳の少年が1人で気球に乗り、空へ飛んで行ったとして世界を騒がせた、2009年10月の“気球少年”事件を覚えているだろうか。結局少年は自宅で見つかり、真相は“自作自演”として両親が逮捕される形で事件は幕を閉じたが、家族はその後もたびたび何かしらの行動を起こしては、米メディアに注目される存在となっている。あれから2年、あの家族が、今度は震災に見舞われた日本のためにアクションを起こした。彼らは津波の犠牲になった人たちを支援したいと、“気球少年”事件で使用されたあの気球を開始価格100万ドル(約8,000万円)で競売にかけている。

家族は5月26日に、気球の売却を表明するメッセージ動画「Balloon Boy Flying Saucer Richard Heene」(http://youtu.be/lcAnUKJMQMs)をYouTubeへ投稿。動画の説明の中で、売却するのは家族が「2009年10月15日に使用した」気球としており、収益のすべてを日本の津波被害に遭った人たちへの寄付にするとしている。一家の長であるリチャード・ヒーンさんと、その妻のマユミさんには、現在裁判の判決により「2013年までこの事件に関する話題で、いかなる収入も得てはならない」(米放送局ABCより)との制約が課されているが、今回は「日本のために全額寄付=収入ではない」として気球の売却に動き出したようだ。

動画ではリチャードさんが英語、マユミさんが日本語で語りながら売却の趣旨を説明。問題の気球は「3-D LAV」という名の“空飛ぶ円盤”と表現し、リチャードさんが交通問題を解消するために研究を重ねた「発明品」だという。いろいろと騒がれた夫婦ではあるが、気球の大きさを測るシーンでは日本語でやり取りするなど、ごく普通の夫婦らしい、微笑ましい一面も覗かせている。

全般的に、動画はリチャードさんが気球について熱く説明するシーンで占められているが、締めくくりではマユミさんが日本語で「この売上から、本当に日本の皆さんを助けられることを願っております」と協力を要請。また、最後には3人の子どもたちが「♪雨あめ 降れふれ 母さんが 蛇の目で お迎え うれしいな ピッチピッチ チャップチャップランランラン」でおなじみの日本の童謡「あめふり」の歌を披露。家族からの日本への応援の気持ちを、精一杯伝えようとしている。

競売は、リチャードさんらが新たに立ち上げた専用サイト(http://www.balloonboyflyingsaucer.com/Home_Page.html)で開催。6月7日午後12時を締切として、現在も受付を行っているところだが、6月3日現在の価格は家族が設定した開始価格と同じ100万ドルとなっている。競売はこのサイトから、自分の入札額など所定の7つの質問の回答を添えてメッセージを送れば受付完了となる仕組み。ただ残念ながら、現段階で入札希望者が現れているのかどうかはこのサイトからは分からない。

ごく普通に考えれば、100万ドルという価格設定からして何やら怪しい雰囲気。しかし、専用サイトの中でリチャードさんは「1万ドル(約80万円)以上」の入札があれば応じると、大幅にディスカウントする姿勢も見せており、その上で5万ドル(約400万円)以上出した落札者には「ヒーンさん一家の写真」、10万ドル(約800万円)以上の落札者には「リビングで気球を作っているシーンを収めたDVD」をプレゼントする“特典”も用意しているという。

入札締切まであと4日間。果たして落札者は現れるのだろうか。

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