悪路も乗り越える変形移動ロボット「チャリべえ」発表。

2005/05/17 03:48 Written by コジマ

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21世紀を迎えた2001年から言われていることだけど、ぼくらが子供の頃に描いていた「未来都市」のような世界とはかなりかけ離れている現実の世界。漫画「鉄腕アトム」なかでのアトムの誕生日もとっくに過ぎ、浦沢直樹のアトムリメイク漫画「プルートゥ」を読んでいると歯がゆくてしかたないのだけれど、そんな“思い描いていた21世紀”に、少しずつだけど確実に近づいているようなのだ。

昆虫のような脚と車輪で、でこぼこ道でもなんなく乗り越える世界初の搭乗可能ロボット「チャリべえ」を、千葉工業大学総合研究所の中野栄二教授らが公開したのだ。このチャリべえの最大特徴は、人が搭乗できることと、外に向けてのセンサーではなく、自分のバランスを感知するセンサーによって悪路を乗り越える点だとか。昆虫のような脚だけど、どちらかというと触覚に近いのだ。その脚4本が荷車のような本体に付き、悪路は昆虫のように歩き、平地は脚を折り畳んで本体の車輪と脚の関節に付けられた車輪で走行するのだ。

なぜ、外へのセンサーではなく自分のバランスを感知するセンサーなのかというと、外へのセンサーは「実際の自然環境ではエラー情報を送ってしまうことも多い」(中野教授)そうで、外へのセンサーに頼らないため、人間が搭乗できるだけの高い信頼性、安全性を実現できたのだとか。

砂利道やレンガ、木片などが散乱しているところはもちろん、雪道やぬかるみも走破可能だそうで、毎日新聞の記事によると、将来的には「歩行が困難な人の移動だけでなく、列車の脱線事故や自然災害時にも活用可能で、人が動けない場所でカメラを使って情報収集したり、重い機材を運搬するなど広範囲での応用を目指している。」とのこと。操作はリモコンで行うので、もちろん、人が乗らなくても稼働できるのだ。

PC Watchに掲載されている動画を見ると、動きがスローで漫画に出てくるロボットとはほど遠いけれど、確実にしっかりと悪路を走破する姿は、なんだか頼もしいのだ。段差を前にちょこっと考え込むのもかわいいし。

「チャリべえ」が高齢社会と相次ぐ天災・人災への助けとなるのか。来月9〜19日に愛・地球博(愛知万博)で行われる「NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)プロトタイプロボット展」で大公開なのだ。

スペックは以下の通り(ITmediaより)。

名称 チャリべえ
分類 ハイブリッド型不整地移動ロボット
駆動方式 バッテリー×2、搭載発電機によりバッテリーに充電
モーター出力 200ワットまたは300ワット
モータ数 15個(脚部各3×4本、車輪1×2輪、段軸1)
操縦方式 無線リモートコントロール
外形寸法 1050(幅)×2998(奥行き)×693(高さ)ミリ
重量 300キログラム

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