メッツへの入団が決まった松井稼頭央内野手の話題で見落としてしまいそうだったなりが、野球好きな人にとってはちょっと「をを!」と思うようなニュースなり。
小野投手は秋田経法大学付属高校2年のときに春夏連続で甲子園に出場。1994年のアジア大会には高校生として史上初の代表入りを果たし、キューバ戦では150キロをマーク。将来を嘱望された人材として当時はかなり話題を集めていたなりね。巨人入りを熱望していたことから、逆指名ができるまで待つため高校からプロへは進まず、日本石油に入社。1996年のアトランタオリンピックに出場し、ドラフトでの逆指名を経てドラフト2位で巨人に入団したなり。と、ここまでは順風満帆。全てが予定通り、巨人でも大活躍をすると思われていたなりが、プロ入り後は制球難に苦しみ通算3勝止まり。制球難解消をめざし、投球フォームをサイドスローに変えるなどいろいろな取り組みをしたものの、昨年オフに近鉄へトレード。今季は1軍での登板機会はゼロに終わり、戦力外通告を受けていたなり。
「未完の大器」と呼ばれる選手は多いなりが、小野選手は高校時代の鮮烈な印象が頭に残っているだけに、どうしてプロで活躍できなかったのか、ちょっと不思議にすら思っていたなりよ。高校時代からそんなに深刻になるほどの制球難だったなりかねぇ。まあ制球難というのは、速球派と呼ばれる投手の宿命とも言えるなりが……。
速球を投げられる左腕投手という、「制球さえ良ければ」日米問わずどこでも欲しがるであろう選手なだけに、ツインズでもう一度チャンスが与えられたのは良かったなりよね。日本の野球には合わなかっただけかもしれないし、マイナースタートでもメジャー目指して、ビックリするような活躍を見せて欲しいものなり。きっと水が合えば化けるはず。小野投手はそれだけの才能を持っているはずなり。
来季は松井稼選手への注目が集まるなりが、ツインズでひっそりと再スタートを切る小野投手にもぜひご注目を。