ダイエー日本一!その喜びからわずか1週間しか経過していないなりが、ダイエーに激震が走り続けているなりね。ダイエーだけでなく、阪神もFAで選手が数人抜けるなんて噂が駆けめぐったりもしていて、両リーグの優勝チームが何やら悲惨なことになりかかっているなりが、ダイエーは噂ではなく、すでに現実のものとして危機を迎えているなり。
今日、突然発表されたのは、昨年までのダイエーの主砲、不動の4番打者であった小久保選手のトレード。今季は3月のオープン戦で大きなケガを負い、シーズンを通して棒に振ってしまったなりが、それでもダイエーファンのみならず、全てのプロ野球ファンが認めるダイエーの「顔」だったなり。実際、今季のダイエーの戦いぶりを見て、「小久保がいないのに、よく優勝できたな」なんて声がチラホラと聞こえてくるほど、ダイエーにとって重要な選手だった……はずなりね。
ところが、何の前触れもなく発表されたのは、その小久保選手のトレード話だったなり。いや、百歩譲って、トレード自体は良いとするなりよ。ケガを負ったシーズン、自分がいなくてもチームは優勝してしまったということに寂しさを感じてしまったのかもしれないし、以前から移籍願望があったのかもしれない。でも、どうにも解せないのは、相手球団が巨人であり、なぜか金銭も交換要員も要求しない、「無償トレード」というかたちを取ったこと。過去を振り返っても、チームの顔、チームの主砲を何の見返りも無しに譲るチームなんてのは無いわけで、ダイエーがなぜ小久保選手をトレードに出したのか、とても理解に苦しむわけなり。
ちなみに、移籍発表の記者会見の席で、ダイエーの中内正オーナーは涙を流していたなりよ。オーナーという立場の人が、涙を堪えきれないほどの、苦渋の選択だったということなりか。この涙の、本当のわけはいったい……。
続報を待つべし。
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