米ラジー賞、マドンナ主演の「Swept Away」が最多5冠。

2003/03/23 16:31 Written by コ○助

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おお、5冠おめでとう!とはいかないのがラジー賞(笑)。ラジー賞は毎年恒例の「最低映画賞」。アカデミー賞の前日に発表されている、皮肉をたっぷりと込めて最低の映画を選ぶ映画賞なり。こういったことを許す土壌があるのが、とてもアメリカならではといった感じなり。

まず受賞の結果の前に、今年ノミネートされていた作品を列挙してみると。
【最悪作品賞】
「プルート・ナッシュ」
「ノット・ア・ガール」
「ピノッキオ」
「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」
「Swept Away」

【最悪監督賞】
ロベルト・ベニーニ(「ピノッキオ」)
タムラ・デイビス(「ノット・ア・ガール」)
ジョージ・ルーカス(「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」)
ガイ・リッチー(「Swept Away」)
ロン・アンダーウッド(「プルート・ナッシュ」)

【最悪主演男優賞】
ロベルト・ベニーニ(「ピノッキオ」)
エドリアノ・ジャニーニ(「Swept Away」)
エディ・マーフィ(「プルート・ナッシュ」「アイ・スパイ」「ショウタイム」)
スティーブン・セガール(「Half Past Dead」)
アダム・サンドラー(「Adam Sander's 8 Crazy Nights」「Mr.ディーズ」

【最悪主演女優賞】
アンジェリーナ・ジョリー(「ライフ/未来への想い」)
ジェニファー・ロペス(「イナフ」「メイド・イン・マンハッタン」)
マドンナ(「Swept Away」)
ウィノナ・ライダー(「Mr.ディーズ」)
ブリトニー・スピアーズ(「ノット・ア・ガール」)

【最悪助演男優賞】
ヘイデン・クリステンセン(「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」)
トム・グリーン(「Stealing Harvard」)
フレディ・プリンツ・Jr.(「スクービー・ドゥー」)
クリストファー・ウォーケン(「カントリー・ベアーズ」)
ロビン・ウィリアムズ(「Death to Smoochy」)

【最悪助演女優賞】
ララ・フリン・ボイル(「メン・イン・ブラック2」)
ボー・デレク(「Master of Disguise」)
マドンナ(「007/ダイ・アナー・デイ」)
ナタリー・ポートマン(「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」)
レベッカ・ローミン=ステイモス(「ローラーボール」)

【最悪脚本賞】
「プルート・ナッシュ」
「ノット・ア・ガール」
「ピノッキオ」
「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」
「Swept Away」

【最悪リメイク・続編賞】
「アイ・スパイ」
「Mr.ディーズ」
「ピノッキオ」
「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」
「Swept Away」

ふぅ(笑)。まだいくつか他に部門があるなりが、主要なところはこんな感じなり。ノミネートされるのも納得の作品から、「なんでこの作品まで?」という作品もチラホラと見られるなりが、悪評ばかりが聞こえていた「Swept Away」に関しては、これだけノミネートされていたのも納得かも(笑)。コ○助は個人的にはガイ・リッチー監督は好きなので、「駄作」「最悪」と言われてしまっていることに若干の抵抗を感じないわけでは無いなりが、きっと実際に作品を観てみたらやっぱり衝撃的な「駄作」だと感じてしまうのではないかと、その日が来ることを怖れていたりするなり(笑)。だいたい夫婦で「共演」して成功した作品なんて、あまり聞いたことが無いような。

で、今年のラジー賞。めでたく最多の5部門で受賞をしたのはその「Swept Away」。マドンナの演技力の無さ(たぶん)、そして編集や演出にマドンナに口を出されて抵抗できなかった(らしい)ガイ・リッチー監督の弱さが見事に融合した作品・・・と言ったら言い過ぎなりか(笑)。あんなにガイ・リッチー監督はキレている監督だったのに、なんでこんな賞をもらうような羽目に。もうガックリなり。恐らく最後になるであろう夫婦「共演」作の「Swept Away」。ある意味観ておくべき作品かもしれないなり。しかし過去のラジー賞受賞作である「バトルフィールド・アース」と同列で語られることになるのは、やっぱりガイ・リッチー監督のファンとしては心苦しいなりね・・・。

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