「仙台七夕まつり」を訪れる

2006/08/11(Fri) 20:48

 「日本でもっとも派手な七夕まつり」として知られる「仙台七夕まつり」。なぜ仙台なのか、それは江戸時代に仙台界隈を治めていた伊達藩に由来します。風流を好んだ仙台藩の藩祖である伊達政宗公が七夕を行事に取り入れていたほか、第7代の伊達重村公の頃には旧暦7月6日の晩に七夕の飾り付けをして、翌7日の朝には飾りを流すのが一般的だったそう。長きに渡る平和な江戸時代の中で、七夕まつりのカタチができあがったわけです。

 ただ、明治維新を経て、第一次世界大戦の影響で世の中が不景気になるにつれ、七夕まつりは衰退の一途を辿ります。大正時代には江戸時代のそれとは比べようもないほど、活気を失っていたのだとか。寂しい状況がしばらく続いていましたが、昭和2年に地元の商店街などが力を合わせて七夕まつりの復興に乗り出し、8月6〜8日の期間に「飾り付けコンクール」を行うようになり、これが現在の「仙台七夕まつり」の原型となっているのです。

 第二次世界大戦が始まると、物資不足や再び訪れた不景気によって一時七夕まつりも中断しますが、10年のブランクを経て昭和21年にめでたく復活。その後、徐々に規模を拡大させながら、観光イベントとして、今ではすっかり全国区のお祭りとなりました。

 Narinari.com取材班は、そんな「仙台七夕まつり」を実際に見る機会に恵まれたため、今年のお祭りの様子をレポートしておくことにしましょう。

いざ仙台へGO!

 私たちが仙台を訪れたのは、8月5日、つまり「仙台七夕まつり」が開催される前日でした。お祭りのメイン会場となるアーケードは準備が急ピッチで進められているところでしたが、仙台駅の構内は大きな七夕飾りが私たちを出迎えてくれました。


仙台にやってきました。何度来ても良い街です。


駅の構内にたくさん飾りが吊されています

初めて見ると、ビックリしてしまうほど大きい!

白いシンプルな飾りもキレイです

駅の外も飾りがいっぱい


昭和の香りが漂う小さな横丁も、夜のうちに飾り付けを済ませています


横丁の雰囲気と小さな飾りが妙にマッチ

この飾りがずっと続いています

「仙台七夕まつり」に突撃!

 前日入りして体力を温存しておいた私たちは、8月6日の本番の「仙台七夕まつり」本番の日に早速人の波に突撃! さすがに全国区のお祭りだけあって、右も左も人、人、人……。もの凄い数の人たちが、アーケードの天井から吊された色とりどりの七夕飾りに見入っています。これは聞きしに勝る迫力です。

 
人だらけだけど行ってきまーす


原爆の日の近くということで、千羽鶴も

色とりどりの飾りが楽しい!

和紙を使った、お金のかかった感じの飾りも

モコモコしていてかわいいです


飾りの間をぬってドンドン行きますよ!


スターバックスの飾りを発見!


だいたい横に4〜5個の飾りが並んでいます

基本的なカタチは似てますが、色合いは多彩

こんな凝った飾りも

メガネ屋さんの飾りは検眼セット付き


auショップの飾りは派手なオレンジで遠目にも目立ちます。


ボーダフォンはワンセグケータイ押しで


ドコモダケも捕獲しておきました


某有名下着メーカーの飾りも

水色も涼しげで良い感じです

HGがこんなところにも

イナバウアー……


仙台らしく、伊達家の藩主をモチーフにした飾りもありました


肖像がなかなか渋いです

武将マニアの血が騒ぎます


思い切り下から見上げるのも良い感じです


かなり細かい作り込みの飾りを発見

装飾が細かくて美しいです

落ち着いた色も良い感じです

ちょっと中国ぽい雰囲気


ささのはさらさら〜。歌詞が飾りになっています


これも中国ぽい飾り付け

ほかのモノよりかなり高さのあるモノも

シルバーがキラキラきれいです

ベガルタや楽天のキャラも


まだまだ延々と道が続きますよ!


飾りに何か付いてると、よく見てみると…→

ボタンでした(笑)。眞鍋かをりが喜びそう

ケンタのシンボル、カーネル・サンダース発見

新生銀行のイメージカラーはキレイな水色


しかしもの凄い人混みです。


アーケードの外に出ると良い天気でした

風になびかれて気持ちよさそう!

夏はやっぱりビールですね

おじゃる丸発見であります


左からベガッ太(ベガルタ仙台)、クラッチ(楽天)、ティナ(仙台89ers)


ミッフィーちゃんが付いています

こちらはピカチューがいっぱい

しかし良い天気です

笹色の飾りはあまり見かけませんでした


再びau現る。今度はLISMO


そろそろ飽きてきました?

とにかく色とりどりの飾りがたくさんなんです

模様の種類も実にさまざま

こけしをかたどったモノもありました


今年の七夕まつりの「大賞」を取った飾り。確かにキレイにまとまっています。

 全国各地で七夕まつりは開かれていますが、さすがに仙台の七夕まつりは規模がデカい! 飾り付けをしている商店街も長く、かなり見応えがあります。来年の夏、旧暦の七夕の時期に東北を訪れる機会があれば、ぜひ仙台にも足を伸ばしてみてください。大きく、派手な飾り付けに圧倒されること間違いなしです。




 

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