“珍肉バーベキュー”って何だ、手ぶらで変わったお肉を体験してきた。

2015/06/22 19:58 Written by Narinari.com編集部

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「牛・豚・鶏だけなんて、視野がとても狭いと思うんですよ。自分なら10種類くらいからチョイスします」。動物園の話ではありません。“バーベキューで肉を食べるとしたら何がいいか?”という話です。

えっ、何の肉が出てくるの? 知っている動物なの? 味はどうなの? 考えれば考えるほど謎は深まるばかり……。

一生に一度くらい思い切った冒険をしてみたいと思い、Holiday Jack株式会社が主催する「珍肉バーベキュー」に参加してきました。どんな(味をした)動物が待ち構えているのでしょう……。

(注意:『お肉』の写真ですが、一部グロテスクなものを含みます。苦手な方はご注意ください。)

◎かわいくて、おいしい○○がお出迎え!

河川敷で行われた今回のバーベキュー。参加者は50名ほどで、男性の方が若干多いという印象を受けました。世の中草食系がもてはやされて久しいですが、やっぱり男子は焼き肉好きなのね。

少し意外だったのが、おひとり様での参加者が多かったことです。おひとり様でも気軽に参加できる理由、それはこのバーベキューは手ぶらで参加が可能だからです。キャンプやバーベキューといった夏のイベントは、楽しい分事前の準備や後片付けなどやることがたくさん。

さらにアルコールが回ってくると、お肉を焼くのですらおっくうな時もあります。今回の珍肉バーベキューでは会場スタッフの方々がすべて準備、そして肉を焼いて最高においしい状態で提供してくれます。参加者は手ぶらで会場に着いたら皿と箸を手にして待つだけなのです。このシステム、本当にかゆいところに手が届いています。

気になる珍肉ラインナップは10種類。豚・カンガルー・馬・イノシシ・ヒツジ・ヤギ・エゾシカ・ウサギ・ワニ・ダチョウがお出迎えです。知名度は抜群な彼等もその味は未知数(※諸事情によりラクダの肉は提供されませんでした)。
 

スタッフさんTシャツの背中には、今回提供される動物一覧がプリントされていました。

受付を済ませて真っ先に目に飛び込んでくるのは、ブタの丸焼きセット。生きている状態の豚を見たこともあるし、パック詰めされた豚肉の状態もよく目にするのですが、ブタの丸焼きは初めてな記者はもう目が釘づけです。他の参加者も目が釘づけ。ちょっとした撮影スポットとなっていました。

注意事項などの簡単な説明がされたあと、ブタ用の炭への着火式を終えると珍肉バーベキューの始まりです。体重10キロ・6万円、スペインからやってきたブタは3時間ひたすら焼かれ続けます。内臓はあらかじめ抜いてあるのですが、それでもかなりの大きさ。1メートルほどあるでしょうか? ビジュアルに強烈なごちそう感を訴えてきます。

◎いざ珍肉!気になる味は……?

ブタの丸焼きとは別に設置された台でも珍肉焼きがスタート。豚の丸焼き以外の肉は、基本的には焼き鳥のように串に刺さった状態で鉄板の上で焼かれていきます。鉄板のトップバッターを飾ったのはウマとカンガルー。ウマ肉はさくら肉の名前でも知られているので、割とメジャーな珍肉ですね。カンガルーの肉は赤身で、牛肉そっくり。まさかカンガルーを食べる日が来るとは……。

肝心のお味は以下の通り。

・ウマ…赤味の強い肉だったのでクセがあるかと思いきやあまり感じず。結構ジューシーで噛めば噛むほど味が出る。

・カンガルー…鳥のようにサッパリとしつつも、味は牛肉に近い。筋肉質だからか噛みごたえ十分。色々な方に美味しかった肉を挙げてもらった時に一番名前が上がりました。

珍肉デビューは意外にもあっさりとした感想となりました。いや、これから続々とレベルが上がるのだろうから、まだ油断はできません。

続いてはラム。ジンギスカンに使われるヒツジ肉です。こちらもまだなじみがあるので気兼ねせずにトライ。一口サイズの肉が串に刺してあります。小さいと感じるかもしれませんが、食べ応えは十分です。

・ヒツジ…先ほどのお肉に比べると若干獣の香り。あんなにも可愛らしい姿ですが、口にすると確かな野性を感じさせてくれます。それほど臭みは気にならないかも。今回ヒツジは串焼きとミンチ(ハンバーガー用)の二種類があったのですが、肉本来の味を楽しむなら串焼き、羊らしい臭みと肉汁を楽しむならミンチ、というようにそれぞれの楽しみ方ができました。

切り身だけではありません。ソーセージ形で、少しパンチの効いた珍肉が登場しました。こちらはなんとイノシシにカシスを入れたソーセージ。野性×フルーツのコラボは思いもしていなかったですが、確かにスペアリブを作るときにジャムを入れて風味をつけることもあるので合わないことはないでしょう。

パンにはさんでホットドッグならぬ、ホットイノシシにしていただきます。果物のフルーティさが野性味をほどよく中和してくれて、いい意味で期待を裏切る味。イノシシの肉もあら目に挽いてあるようで、肉本来のジューシーさも楽しめる一品です。

普通(?)のうずまきソーセージ(牛肉)も出てきました。なんだ、珍肉って想像以上に美味しいじゃない……。珍肉というと身構えてしまいますが、普段我々が食べないというだけで、世界各地では日常的に食べられていますものね。

……と余裕をかましつつ、正直、かなりほっとしました。美味しくてよかった!!! スパイスとハーブを効かせたお肉はビールとの相性もばっちりです。

取材班がこっそり安堵している間に、どんどん肉は焼かれます。最初は真っ白で滑らかだった豚さんの肌に変化が。毛穴がびっしりと見えるように。こんなふうになるなんて、実際に目の前で見なければ一生知らないままだったでしょう。

◎安心したのもつかの間、珍肉のレベルが上がってきた…!! 

バーベキューも中盤に差し掛かったころ、登場する珍肉たちのレベルが格段にあがってきました。ある意味大勢の人が想像していたような珍肉が登場です。

弾力がありそうな珍肉が、ニラ・もやし、そして味噌ダレと共に鉄板で炒められていきます。ホルモンでも脂身でもないこの珍肉の正体は……。黄色と白の優しい色合いの舌を持つ生き物……。するどい爪、固いうろこのついた皮膚。もうお分かりでしょう……。

参加者に、どの肉を食べたいかと聞いて回った際、一番に名前が上がった動物、「ワニ」です。

皮を完全に剥いでしまうと鶏肉と間違えそうな質感。今回は肉以外にも、舌と足もバーベキューします。あの獰猛な姿と見た目によらず、味はとても淡泊。脂肪分もそれほど感じなかったので、ワニと言われないと分からないくらいです。

また、珍しいワニのタンはプリプリしていて、柔らかくて、まるでお刺身のよう。ちなみに、ワニの口の中は黄色(クリーム色)なのです。あの舌そのものの色をしているので、ワニ園に行った際はぜひご確認ください。

ワニ肉の隣ではエゾシカが焼かれていました。南のワニと、北のエゾシカが鉄板の上でまさかのコラボ。

見た目はかなりインパクトがありますが、美味でした。あんなに怖そうな外見なのに、味は優しいです。参加者はワニの手と握手したり、かじったり。みんなそんなにワニが楽しみだったのね。ワニもここまでされたら本望でしょう。

 



さぁーて、次の動物は? 皮を剥がれた状態で登場したので、最初は何の動物か分かりませんでした。



耳が切られているので分かりにくいですが、ウサギ! ここではウサギも立派な珍肉です。日本だとペットのイメージが強いのですが、ヨーロッパではジビエとしてメジャーな存在で、肉屋やスーパーに行くと皮と内臓を取った状態で販売されています。

オイルマッサージのように油が塗られ、鉄板で焼かれていきます。ウサギの愛くるしさを知っているから、「かわいそう」という気持ちでいっぱいです。しかし目の前で焼かれて食べやすい大きさに切られていく過程をみていると、段々と「美味しそう」という気持ちに変わってきます。

なんとも現金なものです。普段加工されている状態でしか肉を見ていないので衝撃的な光景ではありますが、これが本来の姿なのです。肉を食べるという事は命を頂くということをひしひしと実感します。

鉄板で珍肉料理がされている間も、ひたすら焼かれ続けるブタの丸焼き。子供たちも「ちょっとかわいそう……」 「でもありがとうって言わないとね」など、食べ物と命について考えていたようです。




◎メインディッシュ、豚の丸焼き完成。



いよいよ、ブタが焼きあがりました。大人二人がかりで移動させます。皮はパリパリで美味しかったです! まるまる一頭解体されて、参加者のお腹の中に収まりました。 頭も美味しいそうですし、骨に残った肉も大切にいただきます。

デザートには焼きマシュマロも登場。充実したBBQです。



「ネットで見て気になって……」という珍肉初心者から、「普段からジビエをよく食べます。やっぱり赤身には赤ワインですよ!」という珍肉好きまで、さまざまな人たちが参加していました。面白い体験をして、SNSにアップしたい! と語っている方もいました。やはりこれだけインパクトのあるバーベキュー、友達に自慢したくなりますよね。


◎世界をめぐって立ち上げた、オモロい会社。

どうやったらこんなにもパンチがきいた企画を考えられるの? と思い、今回のイベントを発案したHoliday Jack株式会社代表・矢野さんに話を伺ってみました。

質問:どうしてこのイベントを実行しようと思ったのですか?
回答:以前の職場でバーベキューをした時、辞める自分へのサプライズとしてブタの丸焼きを用意してもらったことがあってとても感動したんです。そしてその時周辺でバーベキューしていた人たちも写真を撮りに来たりするのを見て、そこからヒントを得て今回のイベントを企画しました。

また、実はバックパッカーで世界を回ったことがあるんです。いろんな人と交流したかったのでヒッチハイクをしたり、行く先々の家でハンモックをぶら下げて寝たりしていました。すると、すると家の人がもてなしてくれるんですね。その土地で採れる食材や育てた家畜を使う、その土地ならではの食事を経験したということも大きかったです。

質問:今回提供していただいたお肉のチョイスは?
回答:仕入れ先と相談して、スーパーでは取り扱ってないけれど確実に手に入る物を仕入れました。ウマはカナダ、ラムはオーストラリアなど、肉によって産地が違います。新鮮な肉を冷凍状態で輸入して焼き始める時間に合わせて解凍しています。

質問:参加人数はどのくらいですか?
回答:大体50人ほどです。今回は男性の方が多いですが、女性の参加者の方が多い会ももちろんあります。実はリピータ―の人も多くて、前回とは違った友人たちと来られる人もいます。

ワイルドバーベキューは、今年の3月に会社を立ち上げて第1弾の企画です。どうなるか見当がつかなかったのですが、ネットニュースで取り上げてもらった事もあり、今回のイベントはすぐに満員御礼となりました。そのことをうけて、なんと7月にも開催することが決まりました。

質問:イベントを企画する時のコンセプトはありますか?
回答:人生楽しんだもん勝ちだという風に考えています。僕自身以前の職場では働きづめで、その分休日になると思い切って遊びたいと思っていました。
その一方で、平日仕事でクタクタになると土日は家でゆっくりしたいという人が多いのを見て、休日でも家から出て楽しんでもらえる場を作りたいと感じたことが、会社を立ち上げるきっかけになりました。
いい年こいてもバカ騒ぎしたり、無邪気に楽しめるものを提供して、参加した人の週末をジャックできるものを考えています。ワイルドBBQの次も、びっくりするようなイベントを企画しているのでお楽しみに(笑)たくさんの人にいろんな体験を提供し続けて、最終的にはイベント名で検索されるよりも、会社名で検索されるようになりたいですね。

夏のイベントとして人気のバーベキュー。しかし、これほど変わったお肉を集めて大勢でいただくというのは初めての体験でした。ほとんどが初対面にも関わらず、今までに食べた珍肉について語ったり和気あいあいとしている様子を見ていると、気分もリフレッシュしてまた頑張ろうと思えます。

いつものバーベキューにはもう飽きたという方だけでなく、ちょっとスカッとしたい!人に言えるような変わった体験をしてみたい!という人にもとてもおススメなイベントでした。

珍肉を味わえるワイルドバーベキューは、7月以降も開催予定です。7月の「珍肉大集合!!ワイルド BBQ〜ここでしか食えない肉がある〜」に関する情報は次のページを参照(http://evenear.com/event/detail/15469/)。

※この記事は、情報サイト「イベニア」編集部(文・写真 あおきみか)が執筆したものです。同編集部の許諾を得て掲載しています。

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