“W杯への旅”注目集まり奇跡、徒歩4人組に姿消した犬がお供していた。

2014/06/17 21:41 Written by Narinari.com編集部

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6月12日から始まった、4年に一度のサッカー・ワールドカップ。開催国のブラジルには、世界中からサッカーファンが続々と集まっているが、英国の男性サッカーファン4人組は、遡ること3か月前からチャリティー活動をしながら歩いてブラジルを目指そうと、アルゼンチンを出発して徒歩の旅を行っていた。彼らの行動は、現地メディアでも紹介されて注目を集めたが、ウルグアイのある男性は、その報道に誰よりも食いついたそうだ。なぜなら、いつの間にか行方が分からなくなった愛犬が彼らと一緒にいることが奇跡的に分かったからで、先日、男性は愛犬を引き取りにブラジルまで追いかけ、無事に再会を果たすことができた。

英紙デイリー・テレグラフやカナダ放送局CTVなどによると、犬を連れていたのは、今年3月にアルゼンチンからブラジルを目指す徒歩の旅を行っていた、アダム・バーンズさんら英国人男性4人。サッカーファンだという彼らは、W杯の観戦に先立ち、干ばつに襲われたブラジル東部バイーア州への寄付金を集める活動も行おうとこの旅を計画したという。そこで彼らは、今年3月にアルゼンチン北西部の街メンドーサに入り、東へ約2,000キロ離れたブラジル南東部の街ポルト・アレグレを目指して、徒歩の旅を始めた。

そんな彼らが「5人目のメンバー」に出会ったのは、旅の行程も半分を過ぎた5月上旬のこと。ウルグアイ国内を歩いていた彼らの前に、後に「ジェファーソン」と名付ける犬が現れ、ついてきたという。すると「すぐに帰るだろう」との彼らの思いとは裏腹に、一向に離れようとせず、どこまでも追いかけて来たジェファーソン。しかし出会って1週間後、4人は歩いて渡るには困難な砂地をトラックで抜けることになり、犬を乗せられないと分かると、現地の女性に「200ペソ(約900円)を渡して」(Facebookより)後の世話を頼んだそうで、4人との別れの時を迎えたかと思われた。

ところがジェファーソンは、世話を頼んだはずの女性の元を離れ、強い意志を示すかのようにトラックと並走。結局、彼を5人目のメンバーとして受け入れたバーンズさんらは、その後一緒に800キロを歩き、6月上旬に目的地のポルト・アレグレに着いたという。ゴール後、彼らの旅はブラジルやウルグアイのメディアなどでも紹介され、一躍有名人となった“5人”。するとその報道がきっかけとなり、彼らはジェファーソンと幸せな形で別れを迎えることとなった。

彼らを紹介した新聞記事を見たウルグアイの男性が、ジェファーソンが自分の犬「ネグロ」だと気づき、Facebookを通じてバーンズさんらに連絡。飼い主の男性は、彼らがいるポルト・アレグレで会う約束をして、ヒッチハイクで愛犬を引き取りに向かったという。そして、6月8日に再会を果たした様子を紹介したのが、バーンズさんがYouTubeに投稿した「The dog that walked to the World Cup reunited with his owner」(https://www.youtube.com/watch?v=2aBMnQeCkak)という動画だ。

4人に感謝するようにハグを交わした飼い主の男性が「ネグロ」と呼ぶと、1か月間“ジェファーソン”だった愛犬は嬉しそうに尻尾を振って駆け寄っている。ずっと追いかけ続けてきたとあって、ネグロが4人を離れたくないほど好きになったのは間違いないだろうが、1か月間家を離れてみて、飼い主男性を愛する気持ちもこの時やっと思い出したようだ。

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