ボーカルが演奏止め観客説教、米ロックフェスでの行動に称賛の声。

2014/06/11 19:19 Written by Narinari.com編集部

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最近では日本でも盛んに開かれるようになったロックフェスティバルは、大規模な会場で様々なアーティストを一度に楽しめ、観客同士が一体になって盛り上がれるのが醍醐味。しかし、先日米国で開かれたあるロックフェスでは、調子に乗りすぎて良からぬ行動に出た一部の観客がいたそうで、その出来事を目の当たりにしたバンドが突然演奏を中止し、ボーカルが怒りの説教を始める事態になったそうだ。ただ、一部観客の行動をいさめたボーカルの態度は多くの人から共感を呼び、米メディアで広く紹介されるほど話題を呼んでいる。

米放送局CBS系列KCTVや米紙ニューヨーク・デイリーニュースなどによると、この出来事が起きたのは、5月31日に開かれたカンザスシティ・ロックフェスティバル。大勢の観客が詰めかけた野外ステージの舞台で、米国の人気ハードロックバンド、ステインドがパフォーマンスしている際に事件は起きた。「Something To Remind You」という曲が始まった時、主にステージ近くにいた観客たちによって、あちこちで頭上に持ち上げた1人を一定の方向へ流していくように、大勢が協力して行う「クラウド・サーフィング」という現象が見られたという。

すると、その中に持ち上げられた少女を見かけたボーカルのアーロン・ルイスが、歌い出していた曲を止めて、観客へ訴えるように怒りの説教を開始。その様子を収めた観客の映像が、YouTubeに5月31日付で投稿された「Aaron Lewis Rockfest 2014 Rant」(https://www.youtube.com/watch?v=Q9uIcWIWOLI)だ。メロディアスな曲を歌い出した彼だったが、始まって40秒ほどで観客たちに「聞いてくれ」と突然語り始めると、ギターも間もなく演奏を中止。米国での放送禁止用語を数多く交えながらではあるが、「15歳くらいの女の子」を持ち上げた集団の男たちが「わいせつな行為をしている」と指をさしながら訴え始めた。

この集団を間近で見ていたという観客の話によれば、確かに男たちはむやみに少女の体を触っていたようで、「どうなるのか分からなかった様子」の彼女も降ろして欲しがっていたという。それに気付いたルイスが、「お前らは恥じるべき」「周りのヤツらはやっつけろ」などと怒りを露わにし、ひとしきり説教してから演奏を再開した。11歳から6歳まで3人の娘を持ち、長女の名前をタイトルにした歌を作っているほどの良き父親でもある彼にとって、少女が大勢の男たちから不快な行動をされているのを目の当たりにするのは、全く許せない出来事だったようだ。

再度歌いだした時には、女性たちに向かって「好きにクラウドサーフを楽しんでくれ」と優しく語り掛けたルイス。彼の突然のパフォーマンスに、怒られた問題の人たちは気まずい思いをしたかもしれないが、その他大勢の観客たちは大歓声で応えており、大いなる盛り上がりを見せている。

この行動は「へヴィメタの神が進歩的なフェミニストになった」などと米メディアでも広く紹介。多くの人が共感し、称賛の声が上がっている。

ちなみに、地元警察は今回の一件を把握していて「関心を持っている」と話しているそうだが、少女から被害届が出されていないため、現段階で捜査は行っていないという。

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