“鳥の気分”体験できる装置、翼羽ばたかせ風感じるシミュレーター。

2014/05/13 18:51 Written by Narinari.com編集部

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人間が空を飛ぶ気分を味わいたければ、スカイダイビングやパラグライダーなどで楽しむしかないが、それらをするにも空に舞う勇気と訓練が必要で、そう簡単にできることではない。しかし、このほどスイスの大学が、腕を翼のように動かして鳥として飛んでいるような体験ができるシミュレーターを開発したそうで、大きな注目を集めている。

英紙デイリー・メールなどによると、このシミュレーターはスイス・チューリヒ芸術大学の研究チームが開発したという、その名も「Birdly」。公式サイトの説明では、鳥になって飛んでいる感じを探る目的で開発したとされており、見た目は歯医者さんにあるような診察台に似た形になっている。

そしてもう1つ、体験者が鳥になるために必要なのが、頭部に装着する「オキュラス・リフト」という装置。バーチャルリアリティーにこだわって2012年に開発されたディスプレイとヘッドホン一体型の装置で、民間だけでなくノルウェー軍でも採用されている機器だ。

実際に使用している様子を紹介している動画「Birdly - Teaser」(http://vimeo.com/91069214)も公開されているが、オキュラス・リフトを装着した体験者は腹這いにスタンバイ。そして、鷹の仲間「アカトビ」になった体験者が腕の部分を翼のように羽ばたかせると、ディスプレイに空中を飛んでいるかのような映像が流れる仕組みだ。また体を傾けたり、羽ばたきや手の部分の角度を調節したりするとスピードにも変化がつき、それに合わせて、頭の前に備え付けられたファンによる風の勢いも変化するという。

さらには映像の場所に合わせて、「森や土」など数種類の匂いも発散。さまざまな感覚を働かせ、文字通り自分が鳥になったような疑似体験が楽しめるようになっている。ただ、人間が飛んでいる鳥の気分を楽しむには多少の適応力も必要なようで、現段階ではBirdlyを体験した人が「気持ち悪くなる」懸念があり、研究チームではさらなる改良が必要だとの認識を示しているそうだ。

とはいえ、「鳥になりたい」欲求がある人たちには、手軽に体験ができる時代が来たのではと期待を抱かせそうなBirdly。残念ながら、研究チームではあくまで“芸術用”に開発したと話しているとされ、展示される機会はあっても「商業化する計画はない」そうだ。しかし、今後Birdlyが基となってさらに進化したものが開発され、多くの人が体感して楽しめる“鳥の疑似体験装置”が世界に広まる日も、遠からず訪れるのかもしれない。

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