時速100キロで“手放し”運転、頭に両手置きストレッチしていた?

2014/01/13 14:13 Written by Narinari.com編集部

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昨年8月、英国でスピード違反の取り締まりをしていたある警察官は、驚くべき運転手を見つけ衝撃を受けた。片道1車線の一般道を時速約100キロで駆け抜ける車の中で、運転手の男が両手を頭の後ろで組んでいたのだ。ハンドルから手を放したいわゆる“手放し運転”の状態は、道路に設置されていたカメラでしっかり撮影されており、男は危険運転罪で起訴。このほど開かれた裁判で、免停1年に加え罰金や社会奉仕活動などを命じる重い罰が下されたという。

英放送局BBCや英紙ヨークシャー・ポストなどによると、信じがたい運転をしたとして注目を集めたのは、英中東部の街ウィットビーに住む36歳の自動車整備工の男。彼は昨年8月9日午後6時20分頃、ウィットビーの幹線道路に設置された警察の取り締まり用カメラの前を、速度制限の時速約60マイル(約96キロ)をやや超えるスピードで通過した。このとき、ノースヨークシャー警察の担当者は、運転する男がハンドルを握っていない状態で車を走らせていたと、カメラを通じて確認したという。

その映像が、1月6日付でノースヨークシャー警察がYouTubeに投稿した「Motorist banned after driving with no hands」(http://www.youtube.com/watch?v=3M-J0jw9kwo)という動画。緩いカーブや坂もある道ながら、明らかに両手を頭の後ろで組んでいる男の車は時速60マイルを超えるスピードで通り過ぎている。この映像が強力な証拠となり、男は危険運転の罪に問われて起訴される運びとなった。

そして今年1月6日に開かれた裁判の中で、男と弁護士は「免許試験にパスできる運転をしなかった」(英紙デイリー・ミラーより)と認めながらも、周りの車を危険な状況に追い込んではいないと主張。問題の運転をしていたとき、彼は仕事から家に帰る途中で、体の疲れをほぐすために「ストレッチをしていただけ」だと話し、ハンドルは足を組んで膝を使って操作していたという。

また、何かあったらすぐに停止できるように、ずっとブレーキの上に足を乗せていたと主張。これまでに違反を犯した経験もなく、彼らは起訴理由の一部を認めた上で情状酌量を求めたようだ。

これに対し検察官は、彼が少なくとも30秒間に渡って問題の運転を続けており、本人も手を放していた事実を認めているため「足でしっかり運転できるはずがない」と非難。もしも問題の運転が彼の習慣になっていたならば「二度とやらないよう望む」として、男に反省を求めた。

その結果、3時間にわたって両者の主張を聞き取った裁判官は「映像が決定的」と話し、男の危険運転罪を認定。男は懲役刑を免れたものの、免許停止1年のほかに625ポンド(約10万円)の罰金、100時間の社会奉仕活動命令が下されたという。

判決後、ノースヨークシャー警察は、今後も違反者に対して厳しい取り締まりを行っていくとコメント。一方、自分の行動に重い罰が下された男は「とても後悔している」と話したそうだが、弁護士との相談後は「判決に不服」の方針を示して上訴する見込みで、判決確定まではもうしばらく時間がかかりそうだ。

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