前脚2本で元気に走り回る子犬、生まれつきの障がいで“重い決断”。

2013/11/27 18:45 Written by Narinari.com編集部

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米国でいま、多くの人から注目を集める1頭の犬がいる。ワシントン州の女性が引き取った生後4か月のボクサー犬ダンカンは、後脚と骨盤の障がいを抱えて生まれ、やがて女性が運営する動物保護団体へと持ち込まれた。そして、そのままでは体に大きな負担を与えかねないとの獣医の診断もあり、間もなく彼の後脚は切除。しかし、前脚2本だけとなりながらも元気に遊び回る彼の姿が動画で紹介されると、映像を見た多くの人が彼の逞しさに感銘を受け、話題になっているそうだ。

米放送局NBC系列KING-TVや米ニュースサイトTODAY.comなどによると、ダンカンの動画を紹介したのは、ワシントン州バンクーバーで動物保護団体「パンダ・ポウズ・レスキュー」を運営しているアマンダ・ギースさん。飼い主がいなかったり虐待されたりした「すべてての動物」(パンダ・ポウズ・レスキュー公式サイトより)を保護し、新たな飼い主を探す活動を行っている彼女のもとに持ち込まれたとき、彼はすでに自己流の歩き方を習得していたという。

しかし後脚を残したまま彼が成長した場合、獣医は「脊柱に影響を与え、激しい痛みを引き起こす」と診断し、安楽死処分か切除かという重い決断を迫った。そこで彼女は、彼に今後素晴らしい生活を過ごす「大きなチャンスを与えたい」と考え、切除する手術を10月下旬に行ったそうだ。

そんなダンカンの最近の様子を紹介したのが、11月21日に投稿された「Duncan Lou Who - I'm a Boxer Puppy, with legs of two.」(http://www.youtube.com/watch?v=6N0HpAU4i1c)という動画。前脚2本でも体のバランスを取って外を活発に走り回り、元気な様子を見せている。動画ページに書かれている説明によると、早く手術を行ったおかげで彼の身体に痛みは起きず、体型を細くしているのは体に負担をかけない理想的な体重にしているからで、今は食欲も旺盛で健康そのものとのこと。

生まれながらに障がいを抱えながらも、乗り越えるどころかエネルギーに満ち溢れた姿を見せるダンカンを「私のヒーロー」と話すギースさん。動画や団体のFacebookには、感銘を受けたとする多くの反応が見られるなど、彼を応援している人も少なくないようだ。

ただ、中には「足を切除したのは虐待」「安楽死させるべきだった」との意見を寄せる人もいるそうで、こうした見方を「間違ってる」とするギースさんは、彼が元気に動き回るようになれて「私たちの活動から得られた誇り」と自負しているという。

もはやダンカンが特別な存在となったギースさんは、通常引き取った動物の里親探しを行うそうだが、彼だけは他の家に渡さず自分で育て続けるとのこと。日々、脊柱の状態改善を目指したトレーニングやマッサージ療法などに勤しんでいるという彼は、最近になって後脚代わりとなる車いすを利用する練習も始め、仲良しの犬たちにも付き合ってもらいながら新たな課題に励んでいるようだ。多くの人から寄せられる応援の声も力にして、彼にはこれからも健やかに成長していってもらいたい。

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