目の前の事件に無関心な人々、相次ぐ自転車盗難に英警察が注意喚起。

2013/10/13 17:42 Written by Narinari.com編集部

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昨年1年間だけで2,100台もの自転車が盗難された英国のある地域で、少しでも被害を減らそうと、先日、警察が市民に協力を求める呼びかけを行った。警察が期待したのは、「盗難現場を目撃したらすぐに通報する」こと。実際のところ、現場を目撃しても無関心でいる市民が多いことに警察は不安を感じているそうで、このほど、その現状を浮き彫りにしたテストの様子が撮影された動画を公開し、広く被害減少への協力を呼びかけた。

英放送局BBCや英紙デイリー・テレグラフなどによると、この動画を公開したのは、英南東部の州全域を管轄するケンブリッジシャー警察。昨年、多くの自転車盗難被害の報告を受けたケンブリッジシャー警察では、本格的に被害減少に向けた対策強化に乗り出した。しかし、盗難事件はいつどこで起きるか分からないだけに、盗まれないよう所有者が常に管理を徹底するのはもちろんだが、それに加えて現場を目撃した人からの速やかな通報が事件解決、犯人逮捕への近道となる。その意識を市民に高めてもらいたいと考えた警察は、現状の無関心ぶりを露わにするテストの様子を撮影し、ネットで公開した。

それが、10月8日付でYouTubeに投稿された動画「How easy it to steal a bike in Cambridge?」(http://www.youtube.com/watch?v=goOZfk_IUQ4)。テストはケンブリッジ市内の公園や大学など街中の数か所に、駐輪した自転車を警察が用意。多くの市民がいる前で、犯人に扮した警察官が乗り去っていくというものだ。どの場所でも、犯人役の警察官は自転車を物色する行動を取り、あからさまに不審な動きを見せているが、動画の中では気に留める通行人は見当たらない。場所によっては鍵のかかった後輪を持ち上げて転がしたり、柵に繋いだチェーンロックを切ったりといった行動も取っているが、それでも視線を送ったり声を掛けたりするような人は現れなかったようだ。

動画の最後で、ケンブリッジシャー警察は「多くの人が現場を横切ったり、見たりしたはずだ」と訴え、テストに関しての通報件数は「0」だったと報告。こうした市民の反応を目の当たりにして、警察関係者は「露骨に盗んでいるのに……映像は衝撃的だ」とショックを隠しきれないようだ。動画の公開は、そんな警察の思いを広く共有してもらい、もっと積極的な協力が必要だと市民へアピールする目的がある。

この警察関係者は、「残念ながら、多くの人は犯罪の通報を他人に頼りがち」と現状を分析。しかし、誰も通報してくれなければ犯人逮捕の可能性を小さくするだけでなく、見過ごした本人すらもいつか被害者になるかもしれないと、警察側は「市民の助けが必要」と強くアピールしている。

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