松本人志監督新作の会見詳細、大森南朋や大地真央ら豪華な顔ぶれ。

2013/05/14 01:27 Written by Narinari.com編集部

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2007年「大日本人」、2009年「しんぼる」、2011年「さや侍」に続く松本人志監督最新作「R100」の製作報告記者会見が5月13日に行われ、松本監督ほか、主演の大森南朋、共演の大地真央、寺島しのぶ、片桐はいり、冨永愛、前田吟、松尾スズキ、渡部篤郎、渡辺直美が登壇した。なお、情報解禁に合わせ、YouTubeでは特報も公開されている(http://www.youtube.com/watch?v=mWsO5-ZFY10)。

常に独創的なストーリーと映像で新しい驚きを与え続けている松本監督。最新作の「R100」は、10月5日より、ワーナー・ブラザース映画の配給で全国公開される運びとなった。

会見では、隣に並ぶキャストを見ながら、照れと笑いをかみつぶしたような表情を浮かべた松本監督は、「飲み会では集まらないメンバーですね」と早速、笑いを誘う。「とにかく謎が多くて。あとで大人の人たちに怒られるのであんまり喋れないんですけど、質問をいただければ、できるだけ喋りたいと思います」と挨拶した。

松本作品初出演にして主役を演じる大森は「僕はずっとテレビで、松本監督のバラエティを観て育ってきました。監督本人とは役者として会ってしまったのでファンとは言い辛かったんですけど、DVDもたくさん持っています。そんな僕が主演で呼んでいただけるなんて、非常に光栄です」とコメント。「撮影はなかなかキツいところもあったんですが……」と続けると、「ははは! 現場では半分くらい、裸に近かったこともありましたね」と監督。「そうですね。とにかく光栄な気持ちでここに立たせてもらっています」と返した。

大森が持つ役のイメージは監督とも近く、ほとんどNGがなかったそう。現場でも「ちょっとしたエピソードを(監督から)訊いているときに、テレビを観ているような気持ちになったのを覚えています」と夢心地に語る大森は、かなり松本のことが好きなようだ。

「私たち夫婦も松本さんの大ファンです。主人がいちばん喜んでいます」というのは、大地。「今作のお話をいただいたとき、想像もつかないような作品だと思ったんですが、私としては初めての格好? 初めての行動? 初めての言動? そんな感じが山盛りです。いまでも(撮影を)思い出すだけで不思議な気持ちが蘇ってくるんですけれど、参加させていただいて本当に嬉しく思っています」と笑顔で語った。

大地はオファーがあったことにとにかく驚いたそうで、「なんで私なのかな? とも思ったんですけど、彩りを添えられたら役割が果たせるのかなと。とにかく脚本を読んだときに面白いなと思いましたし、監督とお会いしてやりたいと思ったんですね」とコメント。「なんで私なのかな?」の問いとして、監督は「僕の中では大地さんしかいないと思いました」と返した。

現場では多くの“初めて”を体験したそうで、「監督に引っ張られたというか、やってしまった。やらされたというのではないけど、やっちゃったという感じ」と続け、監督も「途中から大地さん、ノリノリでしたよね?」と訊かれると、「そうですね。爽快感がありました」とスッキリした表情を浮かべていた。

寺島も「私も監督のファンっていうのはもちろんなんですけど、主人が全部、作品を観ていまして。フランスではすごく人気なんですよね」と切り出した。産後の復帰作となるため、「主人に『今度、松本さんの映画の話があって、こういう役なんだけど』って行ったら、『出なさい!』って言われました。だんなさんがとにかく楽しみにしてるんですよ」と語る。

「現場には少ししかいられなかったんですけど、私の代わりに(演出で)監督が(どういう感じかを)やってくださったのが、ものすごく面白くて心が折れました」と笑顔で語ると、「あれ、心が折れてたんですか?」と驚く監督。「というか、間近で観られたから満足しちゃって。(完成は)どういうふうになっているかわからないんですけど幸せな時間でした。今度は監督に面白いなと思われる現場に呼んでいただいて、リベンジしたいです」と、早くも次回作への出演について意気込みを語った。

そんな寺島は、衣装合わせが最も恥ずかしかったそう。監督は「えぇ? そうなんですか? 僕、すごい人やなぁと思ってました」と感嘆。「照れちゃうないやらしくなるなと思って。みなさんが露出してるから、私もしなきゃいけないのかなと思いました」と返され、「いやぁ、潔さが素晴らしくて眩しかったです」と絶賛した。

“個性的な女役”と紹介された片桐は、「私は女かそうでないのかすら、わからない役。監督に『この役はなんなんでしょうか?』と訊いたら、『なんなんでしょうねぇ?』と言われたので、そのままやりました」と謎めいた役どころについて語る。

「監督は覚えていらっしゃるかわかりませんけど、20歳前後の頃、コマーシャルで一度ご一緒してるんですよ」と切り出すと、「ですよね? 僕も覚えてます」と監督。「あぁ、覚えていらっしゃったんですね。今回、初めてお会いしたときに『初めまして』と言われたので、覚えていないかと思っていました」と返す片桐に、「覚えていたんですけど、覚えていらっしゃらなかったらと思って、その辺すっ飛ばしました」と説明。片桐と監督は同い年で、「ちょうど50歳という区切りの歳に、『R100』で半分の年齢の役ができて楽しかったです」と締めくくった片桐だった。

片桐は準備に時間がかかる役を演じたそうだが、実際の撮影は「瞬きのうちに終わる感じだった」とのこと。「監督の言うとおりにやるしかない状態だったので、監督の脳内に入るような感覚だった。わからないことがこんなに楽で、楽しいと知りました」と、役者陣も全貌が見えない不思議な作品となっているようだ。

「映画出演は約10年振り。女優としてやっていきたいと思ってからの第1作目です」と語るのは冨永。「脚本を読んでもよくわからない感じだったんですけど、松本さんと私の世界観がパズルのように組み合わせっていくのが楽しかった」と振り返る。

撮影時は「監督にクスクス笑われるのが、すごく嬉しかった」と冨永。「失敗もあったんですけど、『やり過ぎ』と笑ってもらえるのは嬉しかった。あと、『なんでも器用にこなすねぇ』『俺の目に狂いはなかった』と言われたのが嬉しかったですね」と語ると、「心技体が本当に素晴らしいんですよ」と改めて賛辞を贈る監督だった。

続けて渡辺が「今回、監督からお話をいただいたとき、私のことを見てくれているんだとわかって、照れくさかったけど嬉しかった」と語ると、すかさず「吉本枠やで?」と返す松本監督。「あぁ、そうなんですか?」とテンションを下げる渡辺に、「うそうそ! 渡辺にやって欲しいということで、ほんまにお願いしたんです」と笑いながら説明する。

また、初日に監督から「いろんな思うことがあると思うけど、よろしくね」と言われたそうで、「よくわかってなかったんで、『はい』って返事をしてしまったんですけど、あれってどういう意味だったんでしょう?」と訝しがる直美でしたが、監督はなんのことだかあまり覚えていない様子だった。

劇中ではかなり露出しているらしく、衣装合わせがことさら大変だったそう。「衣装が小さくて、ほぼ胸が出ている状態で。その姿を、松本さんに見せなきゃいけないのが恥ずかしかったです」と照れていたが、監督曰く「(洋服は)着ているところは着ているので大丈夫です」とのことだ。

主人公の義理の父親を演じた前田。これまで世界のナベアツ(現在の桂三度)の「さらば愛しの大統領」、板尾創路の「月光ノ仮面」に出演しているが、オファーを受けたとき、「いよいよ大御所から来たか」と思ったそう。「以前、ジャッキー・チェンのスタッフと一緒に仕事をしたことがあるんですが、そのときの感動が蘇ったというか。(状況判断が)早くて、楽しくて、映画好きが集まっている現場だなと感心しました」と言われ、「僕も感動してました」と返す監督。「吟さんに演出するのは緊張しますからね。でも、何も言うことがないほど、助けていただきました」とベテランの演技に喜びを覚えたようだ。

主人公が入会する謎のクラブの支配人を演じた松尾は「片桐さん同様、僕も50歳。勝手にシンパシーを感じて、ずっと応援させていただいていました。僕のような劇団で笑いをやっている人って、超メジャーな松本さんからすれば嫌悪感のようなものがあるのではといままで思っていましたけど、僕のことを知ってくれてたんだなとすぐ引き受けました。パフォーマーとしても優れている方の前で演じるのは緊張しましたが、演技プランのある方なので楽しくやらせていただきました」と、撮影を振り返った。

監督としても活躍している松尾から見て、松本の現場は「想像以上に、細かく演出する」という印象だったそう。「長台詞があって、最初は『自由に喋って』と言われていたのでルーズな覚え方でいいのかなと思っていたら、実際の現場では『一語一句変えてくれるな』とスタッフから言われ。信用してやりましたけど、話が違うじゃないかと思いましたよ」とこぼすと、「いやぁ、松尾さんは追い込んだほうが面白いかなと思いまして。おいしい役になっていますよ!」とフォローする監督だった。

主人公を助ける役を演じた渡部は、「本当に監督の作品が好きで、芸術映画のようだなと思っていたので、呼んでいただいてありがとうございます」と挨拶。「本当に……よくわからない役で。大森と撮影後、1回飲みに行ったんですけど、一切、映画の話をしなかったんです」というコメントに、「あれ? それってダメなんじゃ?(笑)」とツッコミ。「いやいや、そういうことではないんです。本当にありがとうございました」と頭を下げられ、「こちらこそありがとうございます。渡部さん、素晴らしかったですねぇ」と感謝を返す監督だった。

「渡部さんが来ると、現場がピリッとして引き締まる」と話す監督から、「渡部さんが来ると、大森さんがテンパるという面白い現場でした」と暴露された大森。笑いながら「大先輩ですからね」と恐縮していた。

「R100」という不思議なタイトルだが、今作はタイトル先行で始まった企画とのこと。「規制にとらわれない映画をつくりたいなと思ったときに、『さや侍』の取材のときに『R-15とかR-18とかすっ飛ばした作品をつくりたい』と話していて。その言葉から始まったんです。(今作は)みんな頭をすっ飛ばして観てくださいっていうような、めちゃくちゃな映画。世界観にとらわれずに観て欲しいです」とアピールする。

過去3作を撮ってきた監督だが、「こういうたくさんの役者さんに出て頂いて、演出にまわるのは初体験。“本当の監督”という意味では、今回がそれにあたるのかもしれませんね」と語る。「どのような作品に仕上がっていくと思われますか?」とコメントを求められた大森は「難しいですねぇ。ただ、現場で体感したことから想像すると、映画の常識は軽く飛び越えていると思いますよ」と返答。かなりぶっ飛んだ作品になっているようだ。

女性陣のコメントから出てきた“露出”について、報道陣から食いつかれると、「皆さん、足は出てるんじゃないですか? 露出度でいうと、私は70%くらいかな」とさらりと語る冨永。寺島さんは「冨永さんが70%だとしたら、私は60%くらいはあったかもしれない」、大地さんは「人生でいちばん……ちょっとビックリしました」と答える中、「むしろ着ていく方向でした」と語り、笑いを誘う片桐だった。

ちなみに、直美は「ほぼ出ちゃってる感じです。脇が全部、空いている状態でやらせていただきました」と説明した。

海外で高い評価を得ている松本作品。外国人記者から今作について訊ねられると、「どうなんでしょう? もちろん、広く海外でも観ていただきたいと思います。映画の本質は海を渡ることだと思うので、今回も期待したいですね」と意気込む監督。また、現在進行中の「大日本人」のリメイクについては、「脚本段階に入ったとは訊きましたが、僕も詳しいことはわからないんですよね」と語っていた。

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