べックがD.ボウイをカヴァー、ウェブで壮大な“ライブ体験”を提供。

2013/02/22 08:18 Written by Narinari.com編集部

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3月13日に10年ぶりのニューアルバム「ザ・ネクスト・デイ」を発売することで話題となっている、デヴィッド・ボウイ。彼の1977年の名曲「サウンド・アンド・ヴィジョン」を、歌手のべックが総勢160人のミュージシャンと共にカヴァーしたことがDavidBowie.comで発表となった。そして、誰も見たことも、聴いたことも、考えたこともなかったようなこの壮大なライヴが、2月20日に特設サイト(http://www.hello-again.com/beck360)で“その場にいるかのように”体験できるようになった。

160人のパフォーマンスの様子は360度全方向で撮影され、視聴者は映像の方向や位置をリアルタイムで変えることができる。また、音はバイノーラル録音され、映像と連動して変化していく。バイノーラル録音とは、人間の頭がい骨、耳、鼓膜を再現したダミー・ヘッドなどを用いて音を記録する方式で、音の左右の広がり方だけでなく前後感や上下の動きまで、その場に居合わせたかのような臨場感で再現する。

さらに、パソコンの画面を覗き込む視聴者の顔をWEBカメラが認識し、映像と音がその動きに応じて調整される。つまり、かつてないレベルの臨場感とリアリティーでこの“体験”がユーザーに届けられるのだ。ヘッドフォンもしくはイヤフォンを持っていない人や、スマートフォンでの閲覧、ダウンロードの時間が無い人(SD画質だと約13分、HD画質だと約42分かかる)のために、YouTubeにも簡易版の動画が公開されている(http://www.youtube.com/watch?v=QnOmrDzRrGQ)。

オーケストラのアレンジを手がけ、指揮したのはべックの父親でアレンジャーのデイヴィッド・キャンベル。原曲は1977年に発表されたボウイのアルバム「ロウ」の1stシングルで、全英チャート3位を記録。べックは、3分ほどのこの曲を分解・再構築し、9分以上もある壮大な曲に仕上げた。オーケストラ以外にも数々のドラムセット、9人エレキ・ギタリスト、シンセ、テルミン奏者、ヨーデル歌手、合唱団、ハープ、ノコギリ、世界中の打楽器などが使用されている。誰も体験したことが無い音がここに生まれた。

この壮大な企画は、自動車ブランドのリンカーンが「再創造」というテーマのもと実施している。これは、ボウイの新作と共通テーマであると言える。新作「ザ・ネクスト・デイ」のジャケット写真は、自身の代表作「ヒーローズ」のジャケット写真を打ち消し、新たなタイトルを上書きしただけの斬新なデザインであり、多くのファンを驚かせた。ボウイは今回、自分自身の成功体験を打ちこわし、「再創造」を図ろうとしているのではないだろうか。

ボウイのオフィシャルサイトでは奇妙なジャケットともに「02.26.12」とだけ記されているページがあり(http://www.davidbowie.com/news/022613-50426)、その日に2ndシングルを突如発表するのではないかと噂されている。徐々に明かされる「再創造」されたボウイの全貌に注目だ。

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