“小太りは長生き”300万人証明、肥満度25〜30で死亡リスク低下。

2013/01/09 16:07 Written by

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米疾病対策センター(CDC)のKatherine M. Flegal氏らは、世界各地の97研究(288万人)を評価し、BMI(肥満指数)が25以上30未満の過体重(小太り)の人では、普通体重(BMI 18.5〜25未満)と比べて死亡リスクが6%低下していたと、1月2日発行の米医学誌「JAMA」(2013; 309: 71-82)に報告した。昨年にBMIと寿命の間に関係性を見いだせなかったとする論文が発表されたが、これまで普通体重、特にBMI 22の人が最も病気にかかりにくいとされてきた。今回の結果は、これらの“定説”を覆すものになるかもしれない。

◎肥満ではリスク1.18倍に

Flegal氏らは、2012年9月までに発表された論文の中から、一般人口を対象とし、実測または自己申告によるBMIと死亡について報告した研究を抽出。さまざまな基準を満たした97研究(北米41、欧州37、オーストラリア7、中国・台湾4、日本2、ブラジル2、イスラエル2、インド1、メキシコ1)、参加者288万人以上、死亡27万例以上が解析の対象となった。

BMI 25以上30未満の過体重(日本の基準では肥満1度)、30以上35未満の肥満1度(同肥満2度)、35以上の肥満2〜3度(同肥満3〜4度)の死亡リスクを、BMI 18.5以上25未満の普通体重と比較した。

解析の結果、普通体重と比べた死亡リスクは、過体重では6%減少したが、肥満1度では差が認められず、肥満2〜3度では1.29倍に上昇した。肥満1度以上でまとめると、死亡リスクは1.18倍だったという。

BMIと死亡についての報告は多くあるが、今回は言語を問わない97研究、約300万人を含む過去最大規模の系統的レビューで“少しの肥満は長生き”が示された。Flegal氏らは、全死亡リスクが低下した理由について、肥満者の方が最適な医療を受けている可能性が高い、脂肪が増えると心臓を保護するような代謝作用がある―ことなどが考えられるとしている。

※この記事(http://kenko100.jp/news/13/01/09/01)は、医学新聞社メディカルトリビューンの健康情報サイト「あなたの健康百科」編集部(http://kenko100.jp)が執筆したものです。同編集部の許諾を得て掲載しています。

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