“車を運転する犬”特訓の目的、賢さアピールで引き取り増加に期待。

2012/12/07 04:13 Written by Narinari.com編集部

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盲導犬や麻薬探知犬など、持ち前の優れた能力を買われて人間社会の中でも幅広く活躍している犬。それは人間の要求に応えて訓練内容を理解できる、高い知能の持ち主だという証でもある。ニュージーランドでは今、3頭の犬が車を運転する能力を身に付けるため、ベテラントレーナーチームによって特訓を受けているそうだ。

ニュージーランド紙ニュージーランド・ヘラルドやオーストラリアニュースサイトNinemsnなどによると、犬に車を運転させるプロジェクトを行っているのは、オークランドSPCA(動物虐待防止協会)という団体。ここには、飼い主から虐待を受けたり捨てられたりして居場所を失くした犬が収容され、毎年数千頭も、新しい家に引き取られるまで保護されている。

そんな状態に「絶えず多くの犬が引き取られるのが私たちの望み」と話すのは、クリスティーン・カリンCEO。そこでオークランドSPCAでは、犬の素晴らしさを知ってもらい、引き取り増加に繋げようと、1つのプロジェクトを2か月前に始めた。それが今回の、犬に車を運転する能力を身に付けさせる訓練だ。訓練にはニュージーランドテレビ局TV3の番組「Campbell Live」の協力を仰ぎ、30年近く動物の訓練に携わっている4人のトレーナーにより、選抜された3頭の犬が参加している。

その訓練の様子を紹介しているのが、YouTubeに12月2日付で投稿された動画「Can you teach a dog to drive?」(http://www.youtube.com/watch?v=fyW1w_Aez5c)だ。性格や運動能力を見極められて選ばれた3頭が、実際に訓練を行っている場面の一部が収められている。最初は紐が付けられた木製の“訓練車”でトレーニングをしているが、シートに座る姿勢やハンドルに両前脚を構える様子、さらにはギアを動かしているところを見ると、あながち無理な話でもなさそうな雰囲気だ。

トレーニングを始めてから、現在までわずか8週間でめきめき上達を遂げている様子の3頭。12月10日に生放送される「Campbell Live」で、実際の乗用車を運転することが、今回のプロジェクトのゴールだ。目前に控えた本番に向けて、3頭は用意されるオフロードコースで車に乗り、「エンジンをスタートさせてギアを入れ、アクセルを踏む」ところまで習得すべく、詰めの訓練を行っている。

一度は捨てられた動物たちを、一般市民はときどき「“劣っている”と見ているように思える」と話すカリンCEOは、今回のプロジェクトを通じて、どんな犬にも知性があると知ってもらいたいと話す。そして、収容された犬でも「信用できるパートナー」となることを広く理解してもらい、1頭でも多く引き取られて欲しいと願っているそうだ。まずは3頭に本番を無事乗り切ってもらいたいところだが、成功しようとしまいと、番組を見る視聴者はきっと犬が持つ想像以上の知性と能力に驚かされることだろう。

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