小型飛行機と車“衝突の瞬間”、初飛行での事故に「もう乗らない」。

2012/11/08 14:33 Written by Narinari.com編集部

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先日、小型飛行機に1人で乗り、初めてフライトに臨んだ米国の男性。しかし、彼には不運な結末が待っていた。無事に周遊飛行を終え、民間飛行場へ戻ってきた男性の小型飛行機が、着陸寸前に滑走路付近を横切る乗用車と派手に接触してしまったのだ。その瞬間を捉えた映像が地元メディアなどでも紹介され、驚きを持って受け止められている。

米放送局NBCダラス・フォートワースや米放送局ABC系列WFAA-TVによると、この事故は11月3日にテキサス州ロアノーク近郊にある民間飛行場、ノースウェスト地域空港で発生した。4週間前にパイロット免許を取得したばかりのウィリアム・デービスさんは、この日初めて1人でのフライトに出発し、空港周辺を飛行。記念にその様子を撮影してもらおうと、空港には妻キャンディさんを連れてきていた。そして初フライトを終え、地上へと戻って来る夫の飛行機を撮影していた妻のカメラは、着陸寸前のよもやのアクシデントを記録することになる。

その映像が、WFAA-TVに提供された「Plane vs Car at Northwest Regional Airport in Roanoke Texas」(http://www.youtube.com/watch?v=yWbg8UH50fA)という動画。動画は、ウィリアムさんの小型飛行機が着陸態勢に入り、高度を下げながら滑走路に近付いてくるシーンから始まる。

機体をややふらつかせながらも、間もなく接地を迎えようとしていた彼の飛行機。しかしその瞬間、滑走路の手前を横切る私道を乗用車が走行してきた。不運にもタイミングが重なった結果、飛行機の車輪部分と乗用車の屋根が接触。車輪が破損した飛行機は胴体から滑走路に滑り込む形で着陸した。

動画には事故の後、空港関係者とキャンディさんが、乗用車に乗っていたカップルと会話する声も収録。2人は接触の直前まで、接近する飛行機の存在に気が付いていなかったようで、運転していた男性は「ぶつかる1秒前に気付いた」(NBCダラス・フォートワースより)と話している。

事故により乗用車と飛行機は一部破損したものの、当事者たちに大きなケガはなかったというのが幸い。現在FAA(米連邦航空局)が調査に乗り出して事故原因の究明に当たっているが、民間飛行場には「FAAの管轄権が及ばない」ため、調査を踏まえての対策命令や指示は「出せない」という。

ただメディアの間では、キャンディさんの映像を見る限りでも数々の問題があると指摘。NBCダラス・フォートワースでは、「飛行機の進入高度がやや低い」「道に書かれている停止のサインを無視するドライバーがいる」と指摘する元空軍パイロットの意見を紹介し、双方に責任があるとの見方を示した。一方、WFAA-TVでは、乗用車の2人が「レストランを利用する」のによく空港を訪れていたため、停止ルールを分かっていたにも関わらず「ビデオではサインの場所で止まっていない」と指摘する、空港関係者の話を紹介している。

さらに「近年で9件の事故」が報告されている空港側は、以前からさまざまな安全対策を試みていたそうだが、対策上必要と購入を検討していた問題の私道は「所有者に断られ」断念した経緯があったとも。今回の事故を受け、空港と所有者の間では利用者を「より安全にする」対策を話し合い始めたとされている。しかし、ショッキングな初フライトを経験してしまったウィリアムさんは、「幼い娘と妻がいるから」として、今後飛行機の操縦桿を握らないと決めたそうで、この空港を訪れることはもうないのかもしれない。

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