TVの時間長いと食生活乱れる、果物と野菜が減&菓子と加糖飲料が増。

2012/08/29 11:13 Written by

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米国立小児保健発達研究所のLeah M. Lipsky氏らは、青少年1万人以上が対象の全米調査を検討した結果、テレビの視聴時間が長いと食習慣に悪影響を与えることが分かったと、米医学誌「Archives of Pediatrics & Adolescent Medicine」(2012; 166: 465-472)に発表した。

◎年長者でより不健康な傾向

米国の青少年は果物、全粒穀物、豆類、緑黄色野菜の摂取量が推奨量に達していない一方、生涯を通して肥満や慢性疾患などのリスクを高める脂肪や塩分(ナトリウム)、加糖食品などの摂取量は推奨量を超えているという。

Lipsky氏らは、米国で学齢期の子供を対象に4年ごとに行われている健康習慣調査の2009〜10年度のデータを使って、1日のテレビ視聴時間と食習慣との関連を検討した。この調査は、全米を代表するよう抽出した小学校5年生〜高校生1年生の1万2,642人(平均年齢13.4歳)を対象に行われたもの。食習慣については、果物、野菜、菓子(あめやチョコレート)、加糖飲料(ソーダなど)の1日1回以上の摂取、および週1日以上の朝食抜き、週1日以上のファストフード店での食事を調べた。

コンピューターの使用、運動、年齢、性別、人種・民族、家庭の社会経済状況を考慮して検討した結果、テレビの視聴時間が長いと、果物と野菜を食べる頻度が減り、菓子と加糖飲料を取る頻度が上昇、朝食抜きとファストフード店での食事の機会が多かった。Lipsky氏らは「テレビの視聴と心臓病や糖尿病などとの関連は既に確立されているが、不健康な食習慣との関連が一因となっているのかもしれない」と述べている。

その他の結果は以下の通り。

・果物と野菜を食べている割合は、13歳以上より13歳未満、男児より女児、アフリカ系とヒスパニック系より白人でそれぞれ高かった
・菓子を食べている割合は、13歳未満より13歳以上、男児より女児、白人よりアフリカ系でそれぞれ高かった
・加糖飲料を飲んでいる割合は、13歳未満より13歳以上で高かった
・朝食抜きの割合は、13歳未満より13歳以上、男児より女児、白人よりアフリカ系とヒスパニック系でそれぞれ高かった
・テレビを見ながら菓子を食べる習慣は、テレビの視聴時間とは独立して、果物や菓子、加糖飲料を取る割合の上昇、および週1日以上のファストフード店での食事と関連していた

Lipsky氏らは「今後の研究では、テレビの視聴、食品の広告、テレビを見ながら食べる行動と食習慣との関連を独立して調べる必要がある。関連が明らかになれば、テレビの視聴時間を減らしたり、広告の内容を見直すなどの取り組みにより、青少年の食習慣を是正することができるだろう」と結論している。

※この記事(http://kenko100.jp/news/2012/08/28/02)は、医学新聞社メディカルトリビューンの健康情報サイト「あなたの健康百科」編集部(http://kenko100.jp)が執筆したものです。同編集部の許諾を得て掲載しています。

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