「お菓子三昧」天職も体が悲鳴、無念の辞職で“甘い”結末なし。

2012/07/25 16:02 Written by Narinari.com編集部

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世の中そう簡単にお金を得られはしないが、中には心から楽しめる仕事に就いて稼いでいる幸せな人もいる。英国でお菓子専門誌を扱う出版社に勤めていた男性も、先日までそんな幸せを感じていた1人だった。彼の仕事は、新たに販売されるお菓子を試食して、その評価を的確に伝える編集記者。本人も「夢の仕事」と楽しんで業務に励んでいたが、お菓子に囲まれる仕事は“甘い”結末まで用意してくれなかったようだ。

英紙デイリー・テレグラフやサンなどによると、この男性はお菓子専門の情報誌「Kennedy's Confection」の編集記者を務めていた、47歳のアンガス・ケネディさん。発売される新製品を口にしてレビュー記事を書くのが仕事だっただけに、彼が業務中に口へ運ぶお菓子は1か月で平均「200種類以上」、20年近い経歴で3万種類以上は食べて来たという。相当な甘党でなければ務まらなそうな仕事だが、「仕事でチョコレートを食べられるのは、本当に理想だった」と話す彼にとっては、まさに天職だった。

そんな彼だけに、仕事ぶりは至って順調だった様子。2010年10月にはそれまでの実績が高く評価され、ネスレなどの大手企業数社から直々に「チョコレートテスター」としての依頼が舞い込んできたという。本業で食べるお菓子のほかに、彼の舌を頼って企業から送られてくる発売前のサンプル品の数々も積み重なり、さらに1日の摂取量が増えたケネディさん。それらを「世界で一番おいしい新製品」と喜んで食べ続けた彼の体は、そう時間のかからぬうちに悲鳴を上げ始めたという。

約73キロだった彼の体重は、テスターの仕事依頼を受けてからみるみる増加。わずか2年弱の間に、約86キロと13キロも太ってしまった。テスターの仕事を始めたときの姿が、YouTube上に公開されている動画「Sweetest job ever?」(http://www.youtube.com/watch?v=bNSw0m9rccs)で見られるが、現在の姿を写した写真と見比べると顔がふっくらしたのがよく分かる。ただ彼の場合、肥満よりもさらに大きな危険を生じたのが問題だった。

今年初め、新たな子どもが生まれて5人を育てる父親となった彼は、自分の身体が気になり健康診断を行うことに。すると、コレステロール値が「危険な高さ」を示し、動脈も好ましくない状態になっていたことが判明した。原因は、明らかに毎日食べ続けて来た大量のお菓子。今の生活を改めなければ「心臓発作を起こす」と医師から警告を受けた彼は、「夢の仕事」よりも「健康な将来」を選ぼうと決断。自分が抱えていた仕事をほかの人へ譲り、情報誌の仕事を辞めたそうだ。

家族のために健康を選んだとはいえ、夢の仕事を辞めたのは「本当に寂しい」と今でも後ろ髪引かれる想いを口にするケネディさん。しかし、生まれたばかりの赤ちゃん含めた子どもたちをしっかり見守っていくため、現在はしっかり蓄えた不健康を絞りだそうと厳しいダイエットを行い、健康的な体を取り戻す努力を重ねている。そして夢の仕事から離れた今、彼は編集記者の経験を活かして“妻の出産を見守る夫”をテーマにした本を執筆。出版社を見つけるべく奔走しているそうだ。

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