禁煙1年で平均4〜5キロ太る、禁煙者の8割に体重増の傾向が現れる。

2012/07/17 13:51 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


禁煙による体重増加は、一部の喫煙者にとって禁煙の妨げとなっている。フランス・パリ第11大学のHenri-Jean Aubin氏らは、禁煙による体重変化に関する62研究を対象にメタ解析を行った結果、禁煙開始12か月後で平均4〜5キロの体重増加が認められたと、7月10日付の英医学誌「BMJ」(2012; 345: e4439)に報告した。体重が増加したのは、禁煙者の8割に上ったという。


◎禁煙治療の有無は関係なし

Aubin氏らは、禁煙治療に関する研究の中で、参加者の禁煙開始12か月後までの体重変化が記載された62試験を対象にメタ解析を行った。62試験のうち59試験は北米、欧州、オーストラリア、残る3試験は東アジア諸国の人々を対象に行われたもので、62試験中7試験は女性のみが対象だった。

禁煙開始1〜3か月後、および6、12か月後の体重変化を、禁煙治療を行ったグループ(介入群)と治療を行わなかったグループ(対照群)に分けて検討した。なお、介入群はニコチン置換療法(商品名ニコレット、ニコチネルTSSほか)、bupropion(日本未承認)、バレニクリン(商品名チャンピックス)の治療ごとに検討した。

その結果、ニコチン置換療法では禁煙開始1か月後で0.96キロ、2か月後で2.00キロ、3か月後で2.29キロ、6か月後で3.65キロ、12か月後で4.86キロと、1年で約5キロの体重増加が確認された。同様に、bupropionとバレニクリンでも1年で約4キロの増加が認められたという。

対照群では、1か月後で1.12キロ、2か月後で2.26キロ、3か月後で2.85キロ、6か月後で4.23キロ、12か月後で4.67キロの増加が示された。


◎2割で体重減

禁煙開始12か月後の体重変化の内訳を見ると、体重減少は16〜21%、5キロ未満の増加は35〜38%、5〜10キロ未満の増加は29〜34%、10キロ以上の増加は13〜14%だった。

今回の結果について、Aubin氏らは「禁煙開始12か月後で4〜5キロの体重増加が確認された。この数値は、禁煙を推奨する冊子に記載されている数値より2.9キロほど多い」と指摘。また、体重変化の増減にも個人差が大きかったことに触れ、「特に大幅な体重増加を示す患者では、糖尿病リスクも上昇する。今回の解析結果を参照し、禁煙治療を行う医師は患者の過剰な体重増加に注意することで、こうしたリスクを回避できるだろう」と結んでいる。

※この記事(http://kenko100.jp/news/2012/07/17/01)は、医学新聞社メディカルトリビューンの健康情報サイト「あなたの健康百科」編集部(http://kenko100.jp)が執筆したものです。同編集部の許諾を得て掲載しています。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.