“世界最高の仕事”のその後は? 3万5,000人から選ばれた男性の今。

2012/04/30 11:52 Written by Narinari.com編集部

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“世界最高の仕事”の触れ込みで、2009年に世界中で話題を呼んだ仕事を覚えているだろうか。オーストラリア・ハミルトン島に住み、グレートバリアリーフの宣伝事業を行うと15万豪ドル(当時のレートで約1,085万円)の報酬が得られると、世界に向けて募集が行われた仕事だ。最終選考には日本人女性も残り期待を集めたが、3万5,000人もの応募者から選ばれたのは34歳(当時)の英国人男性だった。最高の仕事から3年経った今、いったい彼は何をしているのだろうか。英放送局BBCが彼の“その後”を紹介している。

“世界最高の仕事”は、クイーンズランド観光局が2009年7月1日から半年間の仕事として募集したもの。英語が堪能な人なら誰でも応募できたほか、仕事内容は現地を満喫する様子を写真や動画に収め、週に1回のペースでブログを更新するだけとあって、世界各国のメディアで広く紹介されることになった。そして3万5,000人との競争を勝ち抜き、宣伝マンに選ばれたのは英国人のベン・サウスオールさん。彼は当時交際していた彼女を連れ、この仕事のため現地へ向かったという。

仕事以前のサウスオールさんは「慈善団体職員」として働く傍ら、英国内の各地やアフリカなどへ頻繁に旅行。そのため、“世界最高の仕事”を知ったときは「映画『キャスト・アウェイ』のトム・ハンクス」の姿を想像し、旅行気分で楽しみにしていたそうだ。ところが、実際に現地で仕事を始めた彼が直面したのは、持ち前の責任感から生じるプレッシャーだった。「クイーンズランドには観光業に携わる人が15万人もいる」という現実が、少しでも現地の良さを伝えなくてはとの気持ちを駆り立て、さまざまな場所へと足を運ばせたという。

結果的に仕事は「週1回のブログ更新だけ」とはならず、当時を振り返って「世界一忙しい仕事とタイトルされるべきだった」と話すサウスオールさん。ただし、忙しい仕事をこなすうちに「毎日違う経験ができた」と、大きな充実感も得られたそうだ。仕事開始早々には海中で「毒を持つクラゲ」に刺され、深刻な症状に陥る不運に見舞われたものの、その後は「ジェットスキーやダイビングをしたり、5つ星のリゾート施設に泊まったり」と、楽しい時間も大いに満喫。振り返ってみれば“世界最高の仕事”は彼にとってやはり最高だったようだ。

こうして半年間の仕事が終了したサウスオールさんだったが、その後観光局は「名誉観光親善大使」の職を用意し、彼とクイーンズランドとの縁は継続。現在は「ブリスベンを生活の拠点」にしながら州内の観光地を巡っては、テレビ番組のリポーターなどを通して、クイーンズランドを紹介する活動を続けているという。もしも“世界最高の仕事”の座を射止めていなかったら、「英国で働いて、旅行に時間を割いていたはず」と語り、この仕事が人生の分岐点となったことを強く実感しているようだ。

それは、彼の恋愛面においても見て取れる。仕事をする際に連れてきた英国人の彼女とは「2年前に別れた」ものの、1年半前に観光イベントで知り合ったオーストラリア人女性と交際をスタート。順調に愛を育み、今年11月には“最高の仕事”の際に提供されたハミルトン島の住居で結婚式を挙げる予定だ。人生の伴侶もオーストラリアで手に入れた今、彼は「ここ以外に行こうとは思わない」と話し、以前のような旅行ばかりの時間を過ごすのではなく、ブリスベンで落ち着いた結婚生活を送るつもりだという。

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