拾われ光取り戻した盲目の犬、保護活動続ける夫婦撮影の動画が話題に。

2012/04/03 05:36 Written by Narinari.com編集部

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きちんとした飼い主に恵まれず、帰るべき家を持たぬまま、捨て犬や野良犬として世の中を生き抜いている犬がいる。そんな犬たちを見つけては保護活動を続けている米国の夫婦は一昨年、両眼が見えない1匹の犬を救った。そして先頃、夫婦はこの犬の救出当初から撮影していた映像を公開。そこには、当初人間に怯えていた犬が幸せを取り戻す過程が記録され、世界のメディアが“心暖まる話”と伝えるなど評判になっているようだ。

この動画は3月17日付でYouTubeに投稿された「Fiona's amazing story - please share on Facebook & Twitter. Thanks!」(http://www.youtube.com/watch?v=YJkZXh9v_i4)。動画の主人公フィオーナは2010年、ロサンゼルスで8年前から犬の保護活動を行っているエルダッド・ヘイガーさんとオードリーさん夫妻に救出されたメスの犬だ。

非営利団体「Hope For Paws」を運営している夫妻は、飼い主のいない犬たちに対する市民からの関心や寄付を集めるため、活動の際に動画撮影を行っている。その映像は、運営する団体の公式サイトなどで紹介されており、実はフィオーナの動画も救出直後から複数本公開されていた。それらはその時々のフィオーナの様子を収めた動画なのだが、エルダッドさんはつい最近になって複数の動画を1本にまとめてみようと思い立ち、フィオーナの歩みを綴った動画として公開。すると、米国内だけでなく、世界のメディアからも注目を集めることとなった。

夫妻がフィオーナと最初に出会ったのは、2010年10月のこと。友人から捨て犬の存在を知らせる連絡を受けた2人は、すぐに教えられたロサンゼルス南部の一角へ保護しに向かった。あちこち探し回った2人がようやく見つけたのは、ゴミ捨て場の角でうずくまるように佇んでいた犬。ひどく汚れ、伸ばしっぱなしの毛に覆われたその犬を見て、オードリーさんはすぐに眼が見えていないことに気が付いたという。

保護しようと手を伸ばすと恐怖から失禁もしたというこの犬に、2人は家に戻る車中でフィオーナと名付け、世話をすることに。「見たこともないくらいのノミ」に蝕まれた毛は剃り落とされ、シャワーで全身をきれいに洗ってもらったフィオーナは、やがて夫妻に信頼を寄せ始めた。そして次にフィオーナの目の治療に取り掛かった夫妻は、緑内障により「両眼とも視力がない」ものの、右眼だけは回復可能との獣医の診断を受け、手術代の3,000ドル(約25万円)を寄付で調達。こうしてフィオーナは、心に続いて眼にも光を蘇らせた。ちなみにフィオーナはその後、ロサンゼルス西部で暮らすカップルに引き取られ、現在は幸せに暮らしているそうだ。

エルダッドさんは、この動画を多くの人に見てもらうことで、飼い主のいない犬たちへの関心を高め、行動の変化を促したいと語っている。この話題を伝えるメディアの広がりを見ると、夫妻のそんな熱い思いは今、世界の人々にも通じつつあるのかもしれない。

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