地下鉄にベッド運び寝る男達、居合わせた乗客から好評も当局は不快感。

2012/03/25 13:07 Written by Narinari.com編集部

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電車の心地よい“揺れ”に誘われ、ついウトウトと夢の世界へ……。日常的に電車を使う人なら、そうした経験は誰しも持っていることだろう。そして、中には「この揺れの中でガッツリと眠りたい」と思う人もいるかもしれない。先日、米ニューヨークの地下鉄では、いたずら集団によって“当局非公認”の車内サービスが提供された。それは、車内の通路にベッドを用意し、乗客が自由に使えるというもの。ご丁寧にパジャマやアイマスクなどのアメニティも用意されたこのサービスは、実際に利用する人も大勢現れるほど好評だったそうだ。

米紙ニューヨーク・デイリーニュースによると、このいたずらを実施したのは、2001年から活動している「Improv Everywhere」というグループ。これまでに周囲の人を楽しませる「100以上の任務」(公式サイトより)を遂行してきたそうで、今回は24時間運行しているニューヨークの地下鉄に目を付けた。

そもそも、なぜ彼らはこのようないたずらを思いついたのだろうか。グループのリーダーを務めるチャーリー・トッドさんは、公式サイトの中でその意図を説明している。

彼は以前、夜勤の仕事へ向かう際に地下鉄を利用していたことがあり、今でもそのときに「居眠りしたかったのを覚えている」そうだ。その経験から、疲れて地下鉄に乗るほかの乗客たちの中にも、きっとそんな思いを抱えている人がたくさんいるに違いない――と考え、今回のいたずらを発案。大きなベッドを車内に持ち込むため、できる限り乗客が少ない時間帯、かつ疲れている人が多いであろう夜中に、実行に移す運びとなった。

そして3月18日の夜遅くに、彼らはいよいよ決行。その一部始終は、3月19日付でYouTubeに投稿された動画「Improv Everywhere: The Sleeper Car」(http://www.youtube.com/watch?v=IAoHHq8YWPs)で紹介されている。まだ誰もいない車内に彼らが持ち込んだのは3つのベッド。このうち2つには、パジャマにアイマスク姿のメンバー2人が予め寝込み、残る1つを車掌姿となったトッドさんが乗客たちに勧め、使ってもらう形だ。

やがてその“勝手寝台車”に乗り込んできた乗客たちの中には、興味を示す人も大勢いた様子。怪訝な表情を浮かべる人も動画には映っているが、トッドさんの誘いに乗ってベッドの利用者が現れると、試してみたそうな顔で見つめる人がいたり、カメラでその様子を撮影する人がいたりと、トッドさんもパフォーマンスの成功を実感したという。途中からは希望者が多くなり、メンバー2人が使っていたベッドも乗客たちに提供したそうだ。

この間、車内では「地下鉄職員にも警察にも出会わなかった」とのこと。見事彼らのいたずらは大成功……と仕掛けた側は言いたいところだろうが、動画の公開で事情を知った地下鉄側は、車内に大きな荷物を持ち込むことは危険として「罰金対象になるべき行為」(ニューヨーク・デイリーニュース紙より)と不快感を示しているという。

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