“勝手車内販売”で年収400万円、ニューヨークの地下鉄でお菓子売る男。

2011/12/18 13:20 Written by Narinari.com編集部

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自立した生活を送りたくても、なかなか仕事が見つからない人も少なくない今の世の中。それでも必死になってお金を稼ぎたいという思いが強い人は、それなりの行動力やアイデアを活かし、たくましく生き抜いているようだ。米国に住む25歳のある男性は、11歳のときから始めた“地下鉄でお菓子を売る仕事”で生計を立てている。その収入は年にして約5万5,000ドル(約430万円)ほど。彼は生まれて来た3人の子どもたちのために貯金を増やそうと、今も毎日お菓子を売り続けているという。

米紙ニューヨーク・ポストや情報サイトAOL Jobsなどによると、この男性はニューヨークで暮らしているアレックス・マクファーランドさん。彼の存在が注目されたのは、動画投稿サイトVimeoで公開されたドキュメンタリー映像(http://vimeo.com/30865514)に出演したのがきっかけだ。彼の仕事の様子を取材し、撮影したコロンビア大学大学院生のビアンカ・コンサンジさんがこの映像を2か月前にVimeoで公開したところ、メディアでの報道なども手伝って12月から大きな話題に。累計100万回近く再生されるほど一躍注目を集めているようだ。

彼がこの仕事を始めたのは11歳のときから。もともと生活に困っていたわけではなく「自分で使うためのお金を稼ぎたかったから」(英紙デイリー・メールより)始めたというこの仕事が、今では家族を支える大事な収入源となっている。彼は結婚はしていないものの、家に帰れば5歳と4歳、8か月と3人の子どもを育てる父親。そのため「子どものために貯金をしようと」(ニューヨーク・ポスト紙より)毎日地下鉄の車内に乗り込み、この仕事を続けている。

売り物の商品は、コストコなどの大型販売店で仕入れる。そこで大量に購入して安く手に入れると、チョコやキャンディーなど数種類のお菓子をまとめたものを抱えて地下鉄に乗り込み、車内で乗客たちに売りさばくのが彼の商売だ。ちなみに、一番の売れ筋は日本でもおなじみの「M&M'S」なのだが、これは「結構高くてあまり利益が出ない」と判断し、最近は用意していないそう。

ニューヨークの地下鉄で物を売り歩く彼のような人はほかにもいるものの、本来は運行会社から許可を得ない限り、こうした行動はもちろん禁止。つまり、許可を得ていないマクファーランドさんらは違反を承知で毎日仕事をしており、万が一取り締まりに直面したら、彼らは「刑務所行きと罰金100ドル(約7,700円)」が待っているそうだ。それでも大きな収入を得るため、彼らは今日も大胆に車内で商売を行っている。

車内でクッキーを買ったという29歳の男性すら、「ぼくより多く稼いでいるね」と驚く商才を見せているマクファーランドさん。まだ小さな子ども3人を抱えて必死で働くその姿勢は父親として素晴らしいの一言――と言えないのは、やはり違反行為に加え、税金の未申告など、最低限の社会のルールを守らない点に尽きる。社会的に立派に胸を張れる商売人となるためにも、子どもたちが誇れる父親になるためにも、その商才を真っ当に活かす方向へと進んで欲しいものだ。

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