冠水した道路を“遡上”する鮭、流れに逆らってするすると道路横断も。

2011/11/26 10:28 Written by Narinari.com編集部

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着実に寒さが増していく秋から冬にかけて、日本では主に北海道・東北で見られる鮭の遡上。産卵の時期を迎えて生まれ育った川に戻り、子孫を残すべくひたすら流れに逆らって上流へと向かっていく、鮭にとっては命を終える間際の最期の大イベントだ。このときの鮭にとっては、恐らく向かってくる水の流れを突き進むのに必死の思いなのだろう。米国では先日、豪雨で冠水した道路上へ誤って入ってしまった鮭が流れに逆らって横断していく様子が撮影され、その動画が話題を呼んでいる。

この動画は、YouTubeに11月22日付で投稿された「Salmon Crossing Flooded Washington State Roadway」(http://www.youtube.com/watch?v=CEG8tfXb0VI)。米放送局ABC系列KOMO-TVや米紙シアトル・ポストインテリジェンサーなどによると、動画は11月22日の朝、シアトルに近いワシントン州メーソン郡を流れるスココミッシュ川沿いを走る道路上で撮影されたものだ。この日、辺りは寒冷前線の通過に伴い激しい風雨に見舞われ、冠水した雨水が勢いよく川のほうへと流れる中、道路上では奇妙な光景が見られた。

動画に映し出されるのは、道路上で水の流れに向かっていこうとする鮭たち。道路の水は数センチ程度とそれほど深そうに見えないが、川への水の流れはかなり速く、川を上ってきた鮭の一部が何かのきっかけでルートを反れてしまったようだ。そこに1台の車がゆっくりと通過。映っていた鮭は路側帯にいたためひかれずに無事だったが、ほかにも勢いを増した水によって川へと戻されていく数匹の鮭が映っている。そして、動画の終盤にはするすると道を横断していく鮭の様子も。

ちなみに、スココミッシュ川沿いでは昨年も道路を横断する鮭が撮影されており、毎年この時期、川の氾濫や大雨が降った際には“道路を遡上する鮭”が現れるそうだ。

米国で釣りの専門家として活躍するコンウェイ・ボウマンさんによると、こうした現象は「産卵時に川の水位が上昇すると起こり得る」(米ニュースサイト・ハフィントンポストより)と説明。産卵に向かう鮭は「どんな水の流れにも逆らうことに集中する」ため、スココミッシュ川の鮭も方向を間違えたというわけだ。いささか間違えた鮭がかわいそうな気もするが、そんな状況もまた自然の中の現象というもの。ボウマンさんは、仮にこうした鮭を見かけても「そのまま放っておくよう」呼び掛けている。

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