2050年の飛行機はガラス張り? エアバスが“未来予想図”を発表。

2011/06/15 18:34 Written by Narinari.com編集部

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国内外を繋ぐ重要な移動手段として、世界中の空を飛びまわっている飛行機。しかし現状、長い移動時間を狭い座席で過ごすのは、決して“快適な空の旅”とは言えないかもしれないが、そうした乗客の声は、これからの飛行機を変えていく大きなヒントになっていることは間違いなさそうだ。欧州の航空機メーカー・エアバスは、このほど2050年までに開発を目指す“未来型飛行機”の設計プランを発表。さまざまな最新技術で実現されるというその姿は、まるでSF映画を見ているかのような仕上がりで、外の景色を楽しめるガラス張りの天井や、機内でバーチャルゴルフや野球を楽しめるなど、大きな旅の変革を打ち出している。

今回の発表は6月20日からフランスで始まる航空業界の見本市「パリ航空ショー」を前に、エアバスが英ロンドンで行ったものだ。エアバスは2008年から世界の学生から広く将来の飛行機へのアイデアを募るイベント「Fly Your Ideas」を開催。ここで集められたアイデアと共に、広い世代を対象に実施した「1万人へのインタビュー」(英放送局BBCより)によって得た多様な意見をもとに今回のビジョンを描き、さらに将来の地球環境や最新技術を考慮した上で、2050年に実現させたいとする“未来型飛行機”の設計プランを発表した。

そのプランの根幹となる1つの要素が「生物の模倣」(公式サイトより)。エアバスは、快適な乗り心地を実現するための技術革新において、生物から教えられる技術が「人間が抱える難問の解決に役立つ」としている。例えば、蝶をイメージした翼は「滑らかな旋回」(BBCより)を実現させ、フクロウの足をイメージした車輪は「音の軽減」に繋がるとも。また、摩擦の少ないサメの肌からは、乗客のシートなどで「バクテリアから表面を保護する特性」(公式サイトより)に活かすことができ、将来の燃料は最近研究が進んでいる海藻から得られる油を使用するとしている。

そして、根幹のもう1つの要素が人間が生み出す最新技術だ。その様子は、将来の機内を描いた動画「Airbus Cabin of the Future」(http://youtu.be/a-ds2UjeKuA)をご覧いただきたい。機内への搭乗は、スクリーンに手をかざして認証を受けると、画面が変わって自分の座席位置を表示してくれる。同時に壁に現れる置き場に荷物を置くと、自分の座席位置まで自動で運んでくれるなんてことも。

座席は乗客の熱をも動力源として活用し、ホログラムを使ったゲームはもちろん、「照明やアロマテラピー、指圧」(英紙デイリー・メールより)なども行ってくれる。また搭乗口にもなっている「インタラクティブ・ゾーン」は、会議スペースやリラックススペースとしても活用され、乗客はここでバーチャルゴルフや野球などを楽しめるほか、カウンターバーにも早変わりできるらしい。そして機体前部の天井をガラス張りにして、飛行中の外の景色が存分に楽しめるといった提案もされている。

こうした未来型飛行機について、エアバスは「カメレオンスタイルの提供」と表現。個々の乗客が希望する、あらゆるニーズを満たすための設計図だとし、同社のシャルル・シャンピオン技術担当上席副社長は、今後のさらなる技術研究に自信を示している。

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