辛い過去持つ22歳の歌に称賛、韓国の「Got Talent」から新たな才能。

2011/06/08 18:39 Written by Narinari.com編集部

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スーザン・ボイルとポール・ポッツを無名の素人から世界的な歌手にさせた、英国のオーディション番組「Britain's Got Talent」。この2人の才能が発掘されて以降、世界各地の「Got Talent」に登場した素晴らしい歌声の持ち主がネットで話題を呼ぶ機会が増えているが、このたび、韓国で放送中の「Korea's Got Talent」に出演した22歳の男性に注目が集まっている。

この男性は、韓国のケーブルテレビTvNで放送されている「Korea's Got Talent」に登場した、22歳のチェ・ソンボンさん。「人とは違う境遇で生きてきた」と話す彼は、大勢の観客や審査員の待つステージでいささか緊張している様子が分かる純朴そうな青年だ。しかし登場から数分後、彼はその場にいた多くの人の涙を誘う圧巻のパフォーマンスを見せる。その出演シーンを収めた動画がYouTubeに投稿され(http://youtu.be/BewknNW2b8Y)、世界中から熱い視線が送られているようだ。

ステージで自己紹介をした彼に、審査員を務める女優のソン・ユナが「書類の家族欄が空白になっているわね」と質問。すると、彼は自らの生い立ちを語り始めた。3歳で孤児院に入れられ、それからずっと独り身だというチェさん。5歳でいじめを受けて孤児院から脱走し、その後10年にわたって路上でガムや栄養ドリンクを売って生活していたという。その間、階段や公衆トイレで寝泊まりする過酷な生活環境の中で、もちろん小・中学校に通える機会もなく、その後受けた卒業認定試験で中学校までの卒業資格を得て、進学した高校が最初の学校となったそうだ。  

その彼が歌を目指すきっかけを見つけたのは、ガムを売るために行ったナイトクラブ。その華やかな場所で歌う歌手の姿を見て、彼も歌手になりたいとの気持ちが芽生えたという。以来、1人で歌の練習に励んだというチェさんは、その成果を見せるため、そして抱いた夢を掴むために今回の舞台に上がった。

審査員に促され彼が歌い出したのは、サラ・ブライトマンの曲で、ポール・ポッツなど多くの歌手もカバーした「ネッラ・ファンタジア」。多くの視線が注がれる中、やや緊張した面持ちながらもマイクを通して低く伸びのある歌声が響き渡ると、審査員の表情に変化が生まれ、観客たちも互いに目を合わせて鳥肌を立てているかのような仕草を見せている。

歌が進行していくと、やがて客席からは拍手が鳴り、涙を流す人も。そして歌い終わって一瞬ホッととした様子を見せる彼に客席からは大歓声が巻き起こり、審査員たちも温かい拍手と涙で彼のパフォーマンスに評価を下した。ソン・ユナは開口一番「今あなたを抱きしめたい」と話し、彼を絶賛。ほかの審査員も「観客の反応を見れば、君のパフォーマンスは素晴らしかったと言わざるを得ない」と、チェさんは文句なしで次のステージへ進出を決めた。

これまでの逆境を跳ね退け、今回のステージを大きな自信に結びつけた様子のチェさん。その姿に注目しているのは韓国内だけではなく、米国を中心に世界にも広がっているようで、6月4日付で投稿されたYouTubeの動画も、8日現在で再生回数は130万回、コメントは4,200件を超えている。

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