都会暮らしの人たちに安らぎを、ドイツで「牛のおなら」缶が人気呼ぶ。

2011/03/09 18:45 Written by Narinari.com編集部

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「田舎を感じられるモノは?」と聞かれたら、皆さんは何を思い浮かべるだろうか。それは豊かな自然だったり、ゆったりとした時間の流れだったりと、“田舎”という言葉からイメージするモノ・コトはいろいろとある。ドイツでは、そうした“田舎”の雰囲気を感じて欲しいとの狙いから、「牛のおなら」のニオイを堪能(?)できる空気入りの缶詰が発売された。誰が好んで臭いニオイをかぎたいのか……と思う人も多いかもしれないが、これが意外にも評判の人気商品になっているという。

独ニュースサイトのジャーマン・ヘラルド英字版によると、話題の商品は「Countryside air to go」というプロジェクトチームが開発したもの。「STALL DUFT」と名付けられた缶詰は、ラベルシールに牛舎で飼われている牛たちの写真が使われ、中には「古い木造牛舎から集められた空気」が満たされているという。つまり、缶のフタを開けると、清々しいおいしい空気などではなく、牛たちが放ったメタンガスや牛舎の木材、藁といった、強いニオイが漂うわけだ。

ドイツ南部バイエルン州の村アドルコフェンで暮らしているデザイナーのダニエラ・ドーラーさんは、この缶詰を販売する意図を「(購入した人たちに)故郷を思い出して欲しい」と説明。誰もが想像する通り、缶を開けると「悪臭を放つ」(英ニュースサイト・ニュースライトより)というが、もはや都会では味わえない印象的なニオイだからこそ、郷愁を誘うのかもしれない。しかも缶の中にはニオイを吸着した脱脂綿が入っており、一定時間は安定的な放出が可能とのことで、一気にニオイが消える心配もないという、なんともご丁寧な仕掛けが用意されている。

これが1缶5.95ユーロ(約680円)で販売されているのだが、そんな牛の悪臭を求める人は意外にも多く、かなり評判の商品となったらしい。缶詰の販売サイト(http://www.stallduft.de/)は現在ドイツ語のみの運用となっているが、「需要の広がりを受けて、出来るだけ早く英語版を提供したい」とも書かれており、ドイツ国外からの注目も集めているようだ。ちなみにプロジェクトのマネージャーは、購買層が「主に都会へ引っ越した地方の人たち」(ジャーマン・ヘラルドより)であることを明かしている。

この人気を受けて、プロジェクトチームは牛に続く空気缶の制作も計画中。それらもまた「馬、藁、豚、肥料」など、どれもニオイがきつそうな物ばかりで、「牛のおなら」缶に続くヒットとなるのか、注目しておきたいところだ。

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