“伝説の生き物”ユニコーン発見騒動のてん末、公開された動画の真相は?

2010/10/20 05:16 Written by Narinari.com編集部

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はるか昔より、欧州を中心に“伝説の生き物”として語り継がれてきた一角獣ユニコーン。その名を聞いて、頭部(額)の中央から大きな角を1本生やし、しなやかに動き回る白い馬体を想像する人は多いだろう。そんなユニコーンは実在しない動物というのが世の定説だが、先日カナダでは、実際に動く姿を捉えたという動画が公開され話題を呼んだ。撮影したのはバードウォッチングをしていた男性で、森でカメラを回していたところ、偶然目の前を横切ったという。これを受けてカナダの科学センターが調査を進めていると発表したのだが、話は意外な形で結末を迎える。

カナダ地方紙ザ・プロヴィンスによると、この動画を公表したのは州立オンタリオ科学センター。センターの発表では、地元トロントに住むピーター・ヒッキージョーンズさんという男性が、近くのドンバレー湿地でバードウォッチングをしている最中に撮影したという動画を持ち込み、分析を依頼したそうだ。その動画はYouTubeにも投稿されており、角を生やしたユニコーンの姿をはっきり確認できる。

「Rumoured Unicorn Sighting Reported In Don Valley」(http://www.youtube.com/watch?v=YdqjeF-38Uk)という16秒の映像は、木の上の方を捉えている場面からスタート。そこに画面右下から白い動物が現れ、慌ててカメラをそちらに向けると、頭に角を生やした白い馬らしき動物が左方の森へと消えていく。体型やたてがみといった特徴は馬のように見えるが、これがユニコーンと言えるかどうかは何とも言い難い。

この動画がカナダで話題になると、さすがに“伝説の生き物”だけあって、「フェイク」の声が多く挙がった。実際、YouTubeのコメント欄にも「角の向きが違う」「尾が動いてない」など、不自然さを指摘するコメントが少なくない。しかし10月2日に会見を開き、動画を公表した科学センターは「本物のユニコーンが目撃されたのか、立証したい」と、前向きに調査をすることを約束していた。

多くの人々が懐疑的に見る中で、かなりの意気込みを見せた科学センター。仮にこの動物を目撃しても「突然動いたり、フラッシュ撮影を行ったりなどしないように」(英紙サンより)といった注意を呼び掛けたり、目撃情報を集めるための「緊急ホットライン開設の準備」もしたという。しかし、こうした一連の動きには理由があった。実はこの映像、科学センター自らが作成したフェイク動画で、後に予定している神話上の生き物に関する展示の宣伝だったのだ。

動画の公開後には多くの問い合わせがあったそうで、その宣伝効果にセンターは手応えを感じている様子。スポークスマンのクリスティーン・クロスビーさんは、「ニュースリポーターの中には混乱している人もいた」と話し、動画の出来を自賛している。また、「本当であって欲しい」と願う人、特に女性が多いことにも驚いたそうだ。動画の出来はどうあれ大きな反響を巻き起こし、思惑通りに事が進んだ科学センターはにんまりといったところか。

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