両腕失うもピアノ演奏の青年V、デビューや有名歌手のツアー帯同の誘いも。

2010/10/13 08:48 Written by Narinari.com編集部

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今年8月、中国で放送されたオーディション番組で1人の青年が大きな注目を集めた。北京在住で23歳のリュウ・ウェイさんは、10歳のときに事故に遭って両腕を失いながらも、音楽家の道を諦めきれず、足の指でのピアノ演奏を猛特訓。その成果を中国の番組「China's Got Talent」のステージで披露すると、審査員はもちろん、観客や視聴者からも大絶賛され、一躍話題の人となった。そのリュウさんは、先日行われた番組の決勝ステージの舞台に立つと、ライバルを抑えて見事に優勝。ネットでも広く話題となっただけに、中国内のみならず、英放送局BBCや米紙ロサンゼルス・タイムズをはじめ、多くの欧米メディアも快挙を伝えている。

リュウさんが話題を呼んだのは、中国で8月8日に放送された「China's Got Talent」の出演がきっかけ。10歳のときに友だちとかくれんぼをして遊んでいた際、誤って高圧電流に触れてしまい彼は両腕を失った。しかし、前向きに夢を追求しようと決めたリュウさんは、18歳のときに音楽家の道を目指して、足の指によるピアノ演奏の特訓を開始。そんな生い立ちと意気込みを語る紹介映像と共に、審査員と観客を前にした上海のステージでリュウさんは演奏を始めた。

ピアノの鍵盤よりも高いイスに座り、力強く足の指で鍵盤を叩くリュウさんの演奏は会場内の人々を圧倒。曲が終わると、会場は割れんばかりの拍手と喝采に包まれた。すると、一番組の素人出演者という枠を超えて、中国のメディアが彼の演奏を伝え、さらに演奏シーンはYouTube(http://www.youtube.com/watch?v=Rfc68gy_HIg)にも投稿され、ネットでも大反響。欧米メディアもこの話題を取り上げたことで、彼の存在は一躍世界に知れ渡る。

もちろんこのときの審査は合格。そして10月10日、リュウさんは7万人の観衆を集めた上海スタジアムでの決勝大会にいた。このステージで、彼は英国人アーティスト、ジェームス・ブラントの「You're Beautiful」を演奏(http://www.youtube.com/watch?v=B1Qut0Nrsiw)。バンドやバイオリン奏者に囲まれる形で、ステージ中央のピアノに向かったリュウさんは歌声も披露しながら観客を魅了した。その結果、スタンドアップコメディーを披露した7歳の少女や、歌を披露した23歳女性らに競り勝ち見事優勝。中国紙中国日報の英字版によると、表彰されたとき、リュウさんは涙を流して喜んだという。

話題の人物が優勝したとあって、今回も多くの欧米メディアがこの快挙を伝えている。また、実績も手に入れた彼のもとには、早くも続々と仕事の話が舞い込んでいるそうだ。「レコード会社との契約を手に入れそう」とされているほか、台湾人歌手ジョリン・ツァイの世界ツアー同行といった誘いもあるらしい。

番組終了後のマスコミ取材では、穏やかに「自分は普通の人間で、これからも曲を作り続ける」(中国日報英字版より)と、浮かれた様子もないリュウさん。番組本家(英国版)の「Britain's Got Talent」は、スーザン・ボイルやポール・ポッツといった世界を股にかけて活躍する有名歌手を輩出したが、リュウさんも同じ道を辿ることになるのか、今後の活躍を楽しみにしたいところだ。

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