事件取材受けたら家が買えた、インタビューの独特な話し方で大ブレイク。

2010/09/23 12:24 Written by Narinari.com編集部

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米国でいま、事件を伝えるニュース番組のインタビューに答えたことで注目を集め、それがきっかけで大金を手にした男性がいる。彼の名はアントワン・ダッドソンさん。つい2か月前まで、アラバマ州ハンツビルで普通の大学生として暮らしていた24歳だ。      

彼に転機が訪れたのは7月29日のこと。前日の午前3時10分頃、彼の家の2階にある妹ケリーさんの部屋に不審者が侵入し、暴行されそうになった。ケリーさんが悲鳴を上げると幸いにもアントワンさんがすぐに気付き、被害に遭う前に撃退。この暴行未遂事件をニュースとして伝えるべく、米放送局NBC系列のWAFF-TVがアントワンさん宅を訪れ、家族のインタビューを行った。

事件について聞かれたアントワンさんは、「犯人は自首しなくていいぞ。俺たちがお前を探す、お前を見つけてやる」と、強い口調で犯人に警告。文字で書いてしまえば、この言葉は被害者として怒りを露わにしている、ごく自然なものだろう。ところが彼の怒りのインタビューは、思わぬ形で大きな注目を集める結果となる。それは、彼の話し方が極めてユニークだったからだ。

まるでリズムやメロディーを取っているかのように、言葉のスピードに緩急があるアントワンさんの話し方。また、話の勢いに合わせて体や頭も大きく揺らしながらカメラに向かう彼の姿は、事件のインタビューを受ける一市民というよりも、ちょっとしたミュージシャンのようにも見えたのだ。彼の妙なインタビュー姿は瞬く間にインターネット上で話題になり、多くのメディアが事件そっちのけで彼の存在を取り上げた。

すると、アントワンさんのインタビュー映像に、プロミュージシャングループ「グレゴリーブラザーズ」が目を付ける。彼らはニュース映像に曲を乗せて動画を作成する「Auto-Tune the News」なる活動を行っており、映像を見てすぐに利用を申し出たそうだ。7月31日、早速彼らはYouTubeに「BED INTRUDER SONG!!!」(http://www.youtube.com/watch?v=hMtZfW2z9dw)という動画を投稿。アントワンさんの声にミキシングを施し、ノリに合わせて彼の動作も上手に活用して加工された映像は、完全にプロの音楽PVそのものだ。この動画は爆発的なヒットを記録。9月21日現在で再生回数は2,400万回超を記録していることからも、その人気がうかがえる。

さらにこの曲は、グレゴリーブラザーズ名義で8月10日からiTunesでの配信がスタート。その売れ行きについて、メンバーのアンドリュー・グレゴリーは「発売2週間半で約6万5,000トラック売れた」(米紙ニューヨーク・デイリーニューズより)と明かし、その後も売り上げを伸ばしているようだ。

そしてこのヒットの恩恵は、アントワンさんにも大きな影響を与えた。彼にはグレゴリーブラザーズから楽曲の収益の半分が与えられるからだ。その収入は相当な額になっているようで、米誌USマガジンの取材に、アントワンさんは新築の家を購入したことを明かしている。

現在は公式ブログやFacebookにファンページも開設されるほど人気者になったアントワンさん。今の状況に「まだ信じられない」と語りつつも、ゆくゆくは「サロンやホテルをオープンさせたい」と、大きな夢も抱き始めている。ただし、現実を見ることも忘れていない。今回の注目できっかけとなった事件が闇に消えず、犯人捜査のプレッシャーになると期待するアントワンさんは、今後しっかり大学での勉強に励んでいくという。

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