ホテルと一緒に村も売り出し中、ニュージーランドの夫婦が競売に出品。

2010/06/28 08:23 Written by Narinari.com編集部

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今年4月、米国で小さな街が丸ごと競売にかけられたニュースが伝えられ話題となったが、今度はニュージーランドで村が売りに出された。人口は44人、国立公園内にある自然豊かな村の売り主は60代の夫婦。もはや村に関する仕事を続ける「エネルギーがない」という夫婦は、村に100万ニュージーランドドル(約6,370万円)の値を付け、話題を呼んでいる。

今回売りに出されたのは、ニュージーランド南島の山脈“サザンアルプス”の中にある、オーティラという小さな村。海抜約1,050メートルというこの村はアーサーズ・パス国立公園の中に位置しており、「雪に覆われた山は、野生の鳥であふれる」(英紙デイリー・テレグラフより)素朴な村らしい。村には現在18戸の家に44人が暮らし、役所のほかにホテルや消防署などが点在しているが、これらも含めて夫婦は売却したいそうだ。  

このオーティラ村の所有者はニュージーランド人のビル・ヘナーさん、クリスティンさん夫妻。2人は1998年、当時村を所有していた旧ニュージランド国鉄から、8万ドル(約500万円)で購入したそう。当初、夫妻はホテルを買っただけだと思っていたが、実際に購入してみてビックリ。自分たちの所有物になったのは、ホテルを含めた村全部だったからだ。

ニュージーランド放送局TVNZによると、村は1920年代の鉄道開通に合わせて発展し、1950年代には350人の人口を抱えるまでになった。しかし、夫妻が購入したときにはわずか11人の住民しか残らないほど寂れてしまい、発展に寄与した鉄道も今では「1日2回通る」(デイリー・テレグラフ紙より)のみ。夫妻は、休暇でこの村を通り過ぎたことがきっかけで購入を決め、オークランドから移住したという。以来、建物の整備など一生懸命村のために頑張ってきた2人だったが、60代に入り体力が衰え、村全体の面倒を見ることが難しいと感じたため、売却を決意するに至った。

今回の売却には、ニュージーランドの競売サイト「trade me」(http://www.trademe.co.nz/)を活用。2人はまず、郵便局を備えたホテルだけでも売却したい意向のようで、紹介ページにはホテルの詳細情報が掲載されている。そして、“商品”説明文の中には「村購入のオプションにも応じる」と記述。現在のホテル評価額は16万ドル(約1,000万円)とあるが、ニュージーランド地元紙ザ・プレスによると、2人はこれまで掛けた費用と資産上昇分も上乗せしたい考えとのこと。このため、夫妻の売却希望額はホテルのみの場合が35万ドル(約2,230万円)、村全体が100万ドルと話しているという。

この話題はニュージーランド国内に留まらず、オーストラリアや欧米メディアにも注目され、広く世界に伝えられている状況。その甲斐あってか、「興味を示した中国とオーストラリアの人から問い合わせがあった」と明かしている。現在も「ラジオ局やテレビからの取材で電話が鳴りっぱなし」というが、クリスティンさんは「折り返し連絡ができるように(取材の電話が)静まるのを待っている」そうだ。

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