海に落としたカメラを亀が運ぶ、約1,800キロ離れた街の海岸で発見。

2010/06/16 21:05 Written by Narinari.com編集部

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今年5月、米フロリダ州最南端の都市キーウエストの海岸で、ある男性が落ちているデジタルカメラを発見した。気になった男性は家に持ち帰ってデータを調べると、そこに記録されていたのは持ち主と思しき人物の写真や、海の中を漂っている様子を収めた動画。持ち主に届けたいとの思いで捜索をはじめ、最終的には手元へと無事に戻ったのだが、実はこのカメラ、亀によってカリブ海を約1,800キロも運ばれていたという。

沿岸警備隊で働くポール・シュルツさんは5月16日、キーウエストの海岸でニコン製の赤いカメラを発見した。防水ケースに入っていたこともあり状態は良好だったが、パッと見た限りでは持ち主に繋がるヒントは何もなし。そこでデータを覗いてみたものの、写真には身元を特定できる情報がなく、動画も海中を漂っているだけで、ヒントらしいヒントを見つけることはできなかった。

そこでシュルツさんは、ネットユーザーの協力を仰ぎながら、持ち主を探そうと決意。ダイバー愛好者が集う「Scubaboard.com」に写真を公開してアドバイスを募ったところ、1人のユーザーから有力な情報が寄せられた。写真の景色などを見る限り、「オランダ領アンティル諸島」ではないか、と。

英紙デイリー・メールによると、写真には飛行機やオランダ語の表記がある青い建物、学校のポスターなども見られたそう。この情報をもとにシュルツさんは旅行サイトやアンティル諸島アルバのコミュニティサイト「Aruba.com」に写真を公開し、さらなる情報を募る。すると、写真を見たある女性から「息子の同級生が写っている」との強力な情報が寄せられ、女性が同級生の家族に連絡。こうして情報が繋がっていき、カメラの持ち主が判明したという。

持ち主の男性は、オランダ海軍の仕事でアルバに滞在しているディック・デ・ブラインさん。ブラインさんは昨年11月、第二次世界大戦でアルバをドイツから守った米船の碇を引き上げる作業中に、カメラを誤って海に落としてしまったそうだ。

気になるのは、カメラがどのようにして約1,800キロも離れた場所まで運ばれたのかということ。その答えの一部となる映像が、偶然にもカメラには記録されていた。それは海中でチラチラと亀が映り込む映像。落としたカメラのひもが泳いでいた亀に引っかかったようで、さらに何らかの弾みで動画のスイッチが入ったらしい。動画はシュルツさんによってYouTubeに「Sea Turtle Finds Lost Camera 」(http://www.youtube.com/watch?v=E43sg-Ytt58)のタイトルで投稿されており、ところどころで亀のお腹や足が映り込んでいることがわかる。大海原の移動には、この亀も貢献していたようだ。

ブラインさんは亀が“運び屋”となったことに驚きながら、まさかのカメラの帰還を喜んでいる。一方のシュルツさんも、メディアで伝えられた記事を持ち主発見のきっかけとなった「Scubaboard.com」で紹介するなど、こちらも大いに喜んでいるようだ。

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