ソニーが巻き取れる有機ELディスプレイ開発、ペン程度の太さにくるくる。

2010/05/26 18:15 Written by Narinari.com編集部

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ソニーは5月26日、柔軟性が高く、ペン程度の太さの棒状にくるくると巻き取ることができる4.1型のフルカラー有機ELディスプレイを発表した。ソニーの公式サイトでは実際の駆動状況を収めた動画も公開されており(http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201005/10-070/)、ディスプレイ上に映像を再生したまま巻き取る様子を確認することができる

今回発表されたのは、厚さ80マイクロメートルの極薄な有機ELディスプレイ。独自開発の有機半導体材料(PXX誘導体)を用いることで、駆動力を従来比8倍に向上させた。また、巻き取りの邪魔になっていた従来の固いICチップに代わり、柔らかい有機TFTでゲートドライバ回路を形成する技術や、20マイクロメートルの極薄フレキシブル基板上に有機TFTと有機ELを集積化する技術などを開発。これらを組み合わせることで曲率半径4ミリの太さに巻いたり伸ばしたりを繰り返しながらの動画再生ができる有機ELディスプレイの試作に成功した。

気になるのはその耐久性だが、1,000回の巻き戻しの繰り返し試験を行ったところ、ディスプレイの表示性能に劣化がないことを確認。薄く、軽く、耐衝撃性や収納性も優れたディスプレイとして、今後はモバイル機器への実装に向けてさらなる研究・開発に取り組んでいくという。

なお、この研究成果は、米シアトルで5月23〜28日に開催されるディスプレイ関連学会「SID(Society for Information Display)2010 International Symposium」において、現地時間5月27日に発表される予定だ。

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