満月の夜は暴力的な患者が増加、豪病院看護師が月と急患の関係を調査。

2009/12/15 12:32 Written by Narinari.com編集部

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人間の生活にさまざまな影響を与え、密接に関係してきた月は、古来より人間の生理現象に関わる何かがあるとも考えられてきた。そうした月の“見えざる力”についてはこれまで多様な研究が行われているが、新たにオーストラリアの病院と大学研究者の調査として、「満月の夜は暴力的な患者が増える」との結果が報告されている。

豪紙ジ・オーストラリアンによると、調査はニューサウスウェールズ州ニューキャッスルにある病院とニューキャッスル大学の研究者らによって行われたもの。同病院では2008年8月から2009年7月までの1年間で、鎮静が必要なほど暴れた急患が91人いた。そこで、こうした患者に対応する看護師のレオニー・カルバーさんらが、月の暦と運ばれてきた人の人数の関係を調べたところ、満月の日に運ばれてきた暴力的な患者数は、全体の約4分の1となる21人(最多)であることが分かったという。

そして、患者が興奮して暴れ出した理由については、全体の3分の2にあたる60人がお酒による酩酊状態か、薬による覚醒作用によるもので、中には病院スタッフに噛みつく、蹴る、ひっかくなど、危害を加えてくる患者もいた。そうしたより攻撃的な患者は、いずれも「満月のときに現れたと言われている」とカルバーさんは報告書の中につづっている。

カルバーさんは、こうした結果から「急に暴力的な行動を起こす人は、満月のときに、より現れやすい」と結論。また、月が人間に直接影響があるかは分からないとしながらも、「人体には水分が70%含まれているので、月の引力が人間の脳に影響を与えるかもしれない」と推測している。

さらにもう1つの可能性として「満月の明るさで、一部の人が躁状態になり、睡眠に悩まされたかもしれない」とも。結果的にそうした状態がアルコールや薬に走らせ、暴力的な患者を増やすことに繋がっていると考えているようだ。

ちなみに、こうした医療従事者による「患者と月の関係」についての調査は以前から行われており、「nikkeibp.jp健康」2006年3月26日号に掲載された「満月の夜には人も凶暴になる!?」(http://www.nikkeibp.co.jp/archives/425/425347.html)にもたくさんの事例が紹介されている。

例えば「精神疾患による救急部門の受診者数」「自傷行為としての火傷による救急部門を訪れた患者数」「動物に噛まれて救急部門を訪れた患者数」「入院患者の転倒の頻度」などと、月の関係は……といった具合。その多くは「有意な関係を見いだせていない」との結果だったが、「甲状腺クリニックの予約状況と月の満ち欠けの関係」(オーストラリア)や「急性冠疾患による入院の頻度と月の満ち欠けの関係」(インド)、「消化管出血による入院」(スペイン)を調べた研究などでは、有意な結果を示していたという。

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