全米50州で働く男性の旅が完結、「1州1週間の仕事」で足かけ1年。

2009/09/30 11:46 Written by Narinari.com編集部

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不況による世界的な就職難や失業者の増加が伝えられる中、米国ではある1人の男性の行動が注目を集めていた。男性の名はダニエル・セディッキさん、26歳。大学を卒業して以来40社もの面接試験を受けるもことごとく失敗し、3年間無職の状態だったセディッキさんは、昨年9月、生活に束縛がないのを逆に利用して、全米各州を1週間ずつ仕事をして周る旅に出発する。その過程を公開していたサイト「Living the Map 50 Jobs 50 States」(http://www.livingthemap.com/)は全米の注目を集め、メディアでも広く伝えられたのだが、出発から1年が経った今年9月25日、ついに最後の州での仕事を終え、ゴールを迎えた。

地域の文化や経済に触れながら旅をするという目的のもと、昨年9月2日に米中西部のユタ州で教会の人道支援活動の手伝いをすることから始まったセディッキさんの旅。昨年9月といえば、米国で金融危機が発生し、世界的な不況が深刻化する時期とも重なるが、旅を実行に移すだけの行動力を持つセディッキさんは、着々と1週間の仕事を見つけて順調に各州を周っていく。ユタ州から始まった旅は、できるだけ隣の州に移動する形で米西部を反時計回りに移動、その後東部へと移り、内陸部から東海岸沿いを北へ移動するルートをたどった。

1日100万アクセスを記録するほどになったセディッキさんのサイトでは、普通ではなかなか体験できないような、さまざまな仕事をこなしている様子が公開されている。「その場所の特性に触れる」という目的に沿って、林業や警備隊といった体を張った仕事から、チーズや家具作りという特産品作りの仕事もした。中には、オハイオ州での“テレビ局のお天気お兄さん”、インディアナ州での“自動車レース「インディ500」のピットクルー”、ラスベガスのあるネバダ州での“結婚式のコーディネーター”と、実に幅広い。

今年春頃からは、米東海岸沿いの州を北に移動していたセディッキさん。7月にはニューヨークの広告代理店でウェブサイトのデザインの仕事を行い、8月下旬に到着した北端のメーン州で、米本土の州はほぼ制覇した。そしてアラスカ州に飛び、「雄大な自然を生かして」とカメラマンの仕事を見つけ、サイトでは木々をバックにカメラを手に持つ凛々しい姿のセディッキさんの写真も掲載されている。49番目のハワイ州では、アラスカ州の山から一転してサーフィンのインストラクターになり、最後となる50番目の州、生まれ故郷のカリフォルニア州へ。そしてワイン工場での作業を終えた9月25日、セディッキさんの1年に渡る旅が幕を下ろした。

カリフォルニア州での仕事を紹介するページでセディッキさんは、それまでを思い出すようにすべての仕事内容をつづり、「サポートしてくれてありがとう」と感謝の言葉も。また、トップページには新たに完了報告と今後の予定を明かすページへのリンクが用意され、出会った人々への感謝を述べた上で、「アメリカン・ドリームは死んでいない」と旅の成功に満足感を示している。

さらに、学生が長期間働ける仕事を見つけるためのプログラムを作成したとして、これを米国内の大学へ提案するツアーの予定を組んでいるそう。最後には「もちろん、本も書くつもりです」と、早くも次のステップに向けて大忙しのようだ。

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