ネットに大ブームを巻き起こした「あたし彼女」がついに書籍化。

2009/02/16 20:02 Written by Narinari.com編集部

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昨年9月24日に発表された「第3回日本ケータイ小説大賞」で、大賞に選ばれた「あたし彼女」(著:kiki)。審査委員長を務めた秋元康からは「言葉のリアリティーがすごい。こんな小説は読んだことがない」と絶賛のコメントが飛び出すほど、独特すぎる文体が話題を呼び、ネットで大ブレイクした作品だ。この「あたし彼女」が書籍化され、スターツ出版から2月14日に発売された。価格は1,260円(税込み)。

「あたし彼女」の独特の文体は「1行あたりの文字数が10文字以下(多くは2〜5文字程度)」「行と行の間に空白の行」「『てか』『みたいな』といった若者の口語を多用」などの組合せが生むリズムが特徴。参考までに、ケータイ小説サイト「野いちご」で公開されているプロローグを引用しておこう。

◎「あたし彼女」のプロローグ(野いちごより)
アタシ
アキ
歳?
23
まぁ今年で24
彼氏?
まぁ
当たり前に
いる
てか
いない訳ないじゃん
みたいな
彼氏は
普通
てか
アタシが付き合って
あげてる
みたいな
---
作品の内容はセックスや恋愛について綴られたケータイ小説らしいものだが、ネットでは内容に関する言及よりも文体への反響が大きく、掲示板やブログのコメントの最後に「みたいな」を付ける人が続出するなど、当時のネットは瞬間的に「あたし彼女」色に染まった。

また、どんなブログも「あたし彼女」風の文体に変換してくれるサービス「あたしブログ」(http://labs.spicebox.jp/p/atashi/)や、作品内容が5分でわかるまとめ、さらには独特の文体が読みにくく感じる人のための“現代語訳”まで登場。その結果、Googleの検索では、ケータイ小説の代表格である「恋空」の211万件をはるかにしのぐ408万件がヒットするようになったほどだ。

作家の高橋源一郎氏も、「週刊朝日」の書評欄で「ケータイ小説というジャンルが産んだ、おそらくは最初の傑作」と高評価した「あたし彼女」。これまでケータイ小説を読んだことがない人も、ネットのブームをもう一度振り返りたい人も、書籍版を手にとってみてはいかが?

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