「西側諸国と断交すべき」聖火リレー妨害に中国ネットユーザー激怒。

2008/04/08 21:25 Written by コジマ

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4月6日のロンドン、同7日のパリで大騒動に発展している北京五輪の聖火リレー。特に人権問題に敏感なパリでは、超厳戒態勢をとったにもかかわらず途中で打ち切りになる事態になってしまった。中国政府のチベット自治区ラサの暴動鎮圧に端を発してはいるものの、平和の発展を願っている五輪のイベントが殺伐とした雰囲気になっているのは、悲しい限りなのだ。

さらに北米で唯一、聖火リレーが立ち寄る米サンフランシスコでは、4月9日の開催を前に抗議行動が発生するなどすでに騒然としている模様。コースを10キロ弱に短縮することが発表されているのだけど、混乱は必至のようなのだ。こうした状況を受けて、国際オリンピック委員会(IOC)のジャック・ロゲ会長は聖火リレーの一部区間の中止を検討していることを発表した。

採火式から続いている一連の聖火リレー妨害に対して、中国政府は「この卑劣な行為は崇高な五輪精神を冒涜(ぼうとく)し、五輪を愛する全世界の人々を挑発するもの」(時事通信より)と強く非難。北京五輪とチベット問題を関連付けるのか、それとも切り離して考えるべきなのかは、世界中で議論されていること。しかし、中国政府は国内向けに妨害の様子をありのままには伝えていないようで、外国人向けの高級ホテルなどに配信されている衛星放送でも海外の放送局による映像を加工しているのだとか。

そんな情報規制下の中国で、聖火リレー妨害に対する国民の怒りが爆発している。レコードチャイナによると、中国の3大ポータルサイトの1つである「網易(NETEASE)」(http://www.163.com/)では、チベット独立勢力に対する「このような恥知らずの集団には未来はない、近く必ず消滅するだろう」といった批判や、「諸国は中国の強大さ、偉大さに嫉妬している」など愛国心を鼓舞する発言が相次いでいるという。さらに、「中国の面子を潰した西側諸国とは断交すべき」「西側諸国での聖火リレーを取りやめよう」(レコードチャイナより)という西側諸国への批判も飛び交っているそうなのだ。

中には「スポーツと政治を混同すべきではない」「『何故、こうなったのか?』を誰も分析しないのだろうか?」(同)という冷静な意見もあったようだけど、批判が多数を占めているとのこと。装甲車まで動員し、3000人超態勢で警備したパリの聖火リレーに対する「イベントの保安体制、国家の治安に問題あり。これはフランスの恥だ」(同)という意見は、正確な情報が伝わっていないことをうかがわせる。いずれにせよ、中国の人たちは国の威信をかけたイベントの妨害に激怒しているようなのだ。

日本のネットでは、中国政府の態度だけでなく、4月26日に聖火リレーが行われる長野市の市職員による「(欧州での妨害行動に)バカなことをやってるよなと思いますね。もっと違いやり方があると思います」という発言に批判が寄せられているけれど、サンフランシスコを含めてさらなる混乱が予想される中でIOCがどのような判断を下すのか、注目なのだ。ちなみに、「Googole Maps」と「Googole Earth」では、聖火リレーのルートが閲覧できるサービスを実施している。

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