早食いは肥満の元、「かなり遅い」人と比べて6〜7キロの体重差。

2006/08/14 20:53 Written by コジマ

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かつては「早飯早ぐそ早走り」とか「早飯早ぐそ早算用」なんて、商人の世界では奨励されてきた早食い。しかし、現代ではむしろ健康に悪いことが明らかになったのだ。名古屋大学公衆衛生学の玉腰浩司助教授らの調査によると、早食いする人とゆっくり食べる人で体重差が女性で約6キロ、男性では約7キロにも及んだという。肥満との直接的な関連は明らかになっていないものの、体重を気にするならご飯はよく噛んでゆっくり食べたほうがよさそうなのだ。

「芸のうち」なんていわれていた早食いだけど、消化に悪いだろうななんて思いつつも、ぼくも時間のないときはついつい早食いをしてしまうのだ。丼物や卵かけご飯なんてガバガバっとかき込んでハイ終わり、なんてしょっちゅう。まあ、逆にゆっくりと食事できるときは長く時間をかけて食べているのだけれど。

調査は、愛知県内に住む35〜69歳の4742人(男性3737人、女性1005人)を対象に、身長や体重、食事内容、運動習慣などのデータを集めて行われた。食べる速さは「かなり遅い」「やや遅い」「ふつう」「やや速い」「かなり速い」の5段階に分けて自己申告してもらった。

食べる量は食べる速度に合わせて多くなったのだけれど、玉腰助教授らは食べる量の違いや運動効果が体重に与える効果を統計学的に除去し、食べる速さと肥満の関係を純粋に求められるようにした。

その結果、食べる速さが「ふつう」の女性の平均身長156.6センチを基準に見てみると、「ふつう」の女性の平均体重が52.8キロだったのに対し、「かなり速い」では同56.0キロと3.2キロ重く、逆に「かなり遅い」では50.1キロで2.7キロ軽いということが示された。男性でも「ふつう」の平均身長168.3センチを基準に見てみると、「ふつう」の平均体重が64.8キロで、「かなり速い」が68.7キロで3.9キロ重く、「かなり遅い」では61.8キロと3.0キロ軽いという結果が示された。「かなり速い」人と「かなり遅い」人では、女性で5.9キロ、男性で6.9キロも体重差があることが分かったのだ。

ただし、今回は統計学的な結果が示されただけで、早食いが肥満を招くという根拠はまだ解明していないのだとか。可能性としては、エネルギー取り込み促進ホルモンであるインスリンの過剰分泌などが挙げられるという。

このグループの豊嶋英明教授は「「早食いのくせは若いうちに身についているようだ。よくかんでゆっくり食べる習慣を、子どものころから身につけてほしい」(朝日新聞より)とコメントしている。冒頭で紹介したような故事が使われていた時代とは食生活も異なる現在では、やはり早食いは控えたほうがよさそうなのだ。ぼくの場合、早食いすると胃が痛くなるし。こうした健康面の影響からも、スローフードを後押しする風潮が広まるかも。

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