50代以上の「中高年ライダー」が急増、10〜20代は減少。

2006/05/08 16:18 Written by コジマ

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「培具人」(出版社)や「OUTRIDER」(学習研究社)、「MOTOVAVI」(二玄社)、「風まかせ」(エルビーマガジン社)など中高年向けのバイク雑誌が増えており、高速道路をクルマで走っていても大型バイクに乗っているおじさんたちをよく見かけるようになったのだけれど、実際、50歳以上の“中高年”ライダーが増えているそうなのだ。日本自動車工業会がまとめた二輪車市場動向調査で、昨年度オートバイ登録者なかで50歳代以上が36%を占め、2003年度の前回調査から5ポイント上昇していることが分かった。逆に10歳代、20歳代はそれぞれ4ポイント、3ポイント低下している。

団塊世代の定年退職が始まっており、豊富な退職金と余暇をどのように過ごすかが話題になっている昨今、仕事や家庭の事情であきらめた若いころの趣味や夢を追いかけようとしている人が増えているようなのだ。バイクもその1つで、先日、Narinari.comでも紹介したトライクの人気上昇(トライクは道交法上バイクではないけれど)や冒頭で紹介したような雑誌の売れ行きが顕著に反映し、実際にも前回調査から5ポイントも上昇していることが分かった。

調査は日本自動車工業会が隔年行っているもので、今回は全国5628人の新車購入者を対象に昨年8〜9月に実施され、回収率は52.5%だった。その結果、前回の03年調査と比べて10歳代と20歳代の利用者が4ポイント、3ポイント減少し、それぞれ8%、16%となる一方、50歳以上の利用者が5ポイント上昇して36%となっていることが明らかになった。特に、オートバイ製造会社や専門各誌がプッシュしている0.4リッター超の大型バイクでは、50歳代以上の利用者が9ポイントも上昇(18%)している。この利用者年齢の上昇傾向は97年の調査から継続しているものであり、「少子化」や「団塊世代定年」などの影響から、今後も50歳以上のライダーは増加し続けそうなのだ。

しかし、調査対象者の55%が「買い換え」で、「新規購入」は減少傾向にあるのだとか。また、「今後も二輪車に乗り続けたい」という利用者は87%を占めているものの、こちらも前回と比べて5ポイント減少。4割の人が「駐車スペースがなくなった時」「経済的余裕がなくなった時」に保有を中止するという結果も出ているのだ。高速道路二人乗り解禁の認知度は72%ながら、オートマティック(AT)限定の免許制度新設は46%と低いので、手軽に乗れるAT限定免許の認知度が上がれば、もしかしたら新規購入者は増えるのかもしれない。

日本では若さの象徴だったバイクだけど、年々「大人の乗り物」になりつつあるのだ。海外ではバイクに乗ることはステータスとなっている。人や荷物をたくさん乗せられて移動手段として不可欠なクルマ以外の乗り物を所有するという贅沢品的な一面もあるけど、クルマと違って扱いにくいバイクを乗りこなすことは尊敬の眼差しを向けられるのだとか。こうした尊敬される「オヤジライダー」が増えていくのは喜ばしいことだけど、企業やマスコミに乗せられて自分でコントロールできないほどの大型バイクを購入する必要はないと思う。ぼくもいつかボブ・ディランの「Blowin' In The Wind」を聴きながらハーレーに乗りたいなあなんて憧れはあるけれど、若いころに大型バイクに乗っていなかった人が中高年になってから乗りこなすのはちょっと厳しいのではないだろうか。扱いやすい250ccクラスで、中高年が乗って恥ずかしくないようなバイクを開発して欲しいのだ。

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