アークティック・モンキーズ、デビュー作が英で驚異的な売上げ。

2006/01/26 09:29 Written by コジマ

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「アイ・ベット・ユー・ルック・グッド・オン・ザ・ダンスフロア」がデビューシングルとしては英国で十数年ぶりとなる初登場1位、続くセカンドシングル「ホェン・ザ・サン・ゴーズ・ダウン」も初登場1位を獲得し、年初にして「今年最大、最高の新人」との呼び声も高い(シングルデビューは昨年だけど)アークティック・モンキーズ。そんな北極猿たちが本国英国で1月23日に発表したデビューアルバム『ホワットエヴァー・ピープル・セイ・アイ・アム・ザッツ・ホワット・アイム・ノット』のセールスが発売初日で11万8501枚に達し、発売1週目の売り上げである「ファステスト・セリング」の記録を塗り替えるとみられているのだ。

ファステスト・セリングの記録は、英オーディション番組「POPSTARS」で勝ち残った5人で結成したアイドルグループ、ヒアセイ(Hear'say)が2001年に発表したデビューアルバム『ポップスター』の30万6631枚。60年代に英国で作られたカルト映画「土曜の夜と日曜の朝」(カレル・ライス監督)でアルバート・フィニー演じる主人公の台詞から付けられたという『ホワットエヴァー〜』は、35万枚売り上げるのではないかと予想されているのだ。レーベルのDominoは初日の売り上げを6万枚と予測。25万枚しかプレスしていないためその対応に追われているのだとか。売り切れによってこの記録が阻害されるのは避けてほしいのだ。

アークティック・モンキーズは、デビュー前から友人がインターネットにアップしたデモが話題となり、正式デビュー前からすでに数十曲が何十万人もの人々の手に入っている状態だったのだ。昨年10月にロンドンで行われたライブでも、シングルが1枚しかリリースされていない状態にもかかわらず、2000人の観客が全曲一緒に歌い、ボーカルのアレックス・ターナーのほうが歌詞を覚えていなかったという珍事も発生している。

さすがにグラミー賞にはノミネートされなかったけど、英音楽賞のブリット・アワードではBritish Breakthrough Act部門、NMEアワードでは4部門にノミネートされている。NMEが大プッシュしていた経緯があるとはいえ、新人としては異例なのだ。昨日からマキシモ・パークらとアイルランドのダブリンから「ShockWaves NME Awards Tour」をスタート、4月には来日公演も控えている。

ぼくもアルバム購入前からネットでデモを手に入れていたのだけれど、最近のUKロックブームの時流に乗ってデビューしたバンドなかでもひときわ異彩を放っているのだ。ヘロヘロのようで疾走感のあるボーカル、エッジの利いたギター、ダンサブルなメロディーライン、印象的なリフレイン……。ネットや音楽誌(特にNME)の影響だけでなく、しっかりと実力を備えたバンドというのが、洗練されたアルバムを聴いてさらに確信したのだ。また、このバンドが驚異的なのは、ロッキング・オン誌の山崎洋一郎編集長が“天才少年棋士”“全国駅名暗記少年”と揶揄するほど童顔なアレックスをはじめ、メンバー全員が十代なこと。うーん、評判通りオアシスを超えるのだろうか。

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