アメリカ人にはなぜ虫歯が少ないのか。

2005/09/12 13:27 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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日本で「美白」といえばシミ・そばかす防止といった、女性のお肌のお手入れですが、アメリカでの「ホワイトニング」といえば歯の白さのことを言います。歯の見た目を重視する米社会では、人々が歯医者に行くのは歯並び矯正、そしてホワイトニングといった美容的な理由が主なのです。日本では歯医者というと「虫歯の治療」が第一に挙げられますから、かなりコンセプトが違いますよね。

それもそのはずアメリカ人には日本人と比べると、断然虫歯の数が少ないそうのです。甘いものが大好きな米国人なのに……。しかもウォール真木の長女が小学校に通い始めて初めて知ったことなんですが、こちらの学校では子供たちに歯磨き指導なんてしないんですよね。日本では「虫歯予防ウィーク」を実施したり、給食の後には必ず歯を磨こう!と教えたり、と小さい頃から歯磨き指導が盛んですが、アメリカではなーんにもナシ。それなのに、あんまり虫歯に悩んでいる子供を見たことがありません。一応は「半年に1度、歯科検診をしましょう」みたいなことは言われますけど、それも家庭によってはしていない場合もありますし……。

ところがアメリカ人、実は日常的にこれまた簡単な方法で「虫歯予防」をしているそう。なんと米国では水道水や食塩にフッ素が入っているのです。フッ素といえば歯磨き粉などに入っているミネラル。これが毎日口にするモノに含まれているのです。

ちなみにこのフッ素ですが天然ミネラルの一種で、天然水や岩塩(アメリカでは食塩の原料はほとんど岩塩)の中に元から多少は含まれているんだとか。それをさらに調整することを「フロリデーション」と呼び、アメリカでは60年も前から行政が推進してきました。今ではほとんどの米国民が、1日平均して約1のフッ素を摂取しているのだそうで、これが虫歯の予防にも繋がっているのでしょうねぇ。

ただしこの「フロリデーション」便利なようですが、虫歯予防以外の「体への影響」といった懸念もあり、今までに廃止を求める住民投票も沢山あったそう。例えばフッ素は取りすぎると歯が着色してしまったり、歯の表面がぼこぼこになってしまうという研究報告も。うーん、そりゃ「両刃の剣」ですねぇ。

やっぱり虫歯の一番の予防は、毎日の歯磨きだという事でしょうか。

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